命名 桑代(1966).
模式地 開聞岳西麓,田ノ崎.
分布・層厚 田ノ崎から東へ標高200 m付近まで追跡できる.田ノ崎では,それぞれの厚さが2〜3 mほどの2フローユニットからなる溶岩流で,開聞岳南溶岩を直接覆う.
層序関係 上位をKm12b8以降の開聞岳テフラがわずかに覆う.
岩相 田ノ崎溶岩は,新鮮な溶岩流地形が明瞭な開聞岳最新の側噴火による溶岩流で,空中写真で見ると,田ノ崎から標高200 m付近まで明瞭な溶岩堤防を持つ溶岩流地形が追跡できる.岩質は径2〜5 mm程度の斜長石斑晶がやや目立つ,かんらん石含有斜方輝石単斜輝石玄武岩である.
地質年代 西暦885年のKm12b噴火初期に噴出した溶岩流と考えられる.