885(仁和元)年噴火では,山頂火口からスコリアの放出,溶岩の噴出があったほか,南西山麓で側噴火が発生し,田ノ崎溶岩が流下した.
885年噴火で山頂火口に形成された火口丘(第12図).は,下部が885年スコリア丘(885s)からなり,スコリア丘と同時期に,山頂から東山麓へ885年火砕流堆積物(885p)が流下している.その上を885年溶岩流(885l),885年溶岩ドーム(885d)が覆う.火口丘全体の比高は約250 m,底径約900 mで,鉢窪火口南縁を埋め立てている.
(図幅第6.26図)