カテゴリで抽出した用語の解説です。
土砂などを積み上げることによって人工的に造成した土地を指します。水面に土砂を投入して造成する場合と、内陸地に盛土して造成する場合とがあります。
to top
岩石海岸に見られる地形で、海面下に存在する平らな岩の面を海食台といいます。緩やかに沖側に傾いています。
繰り返し小規模な噴火を起こした火口の周りにできる、円錐形の火山体です。降り積もった火山噴出物の種類や、山体の形の違いを基準に、スコリア丘、タフリングなどと細分されることがあります。
マグマが地表に噴出したり、マグマによって熱せられた蒸気が地表を吹き飛ばしたりしてできる高まりや陥没地形。
巨大噴火で地下のマグマが一気に放出されたりすると、支えを失った地表が陥没して数 kmから数十 kmに及ぶ凹地をつくります。このような巨大な陥没地形をカルデラと呼びます。
川や海または湖などの周辺で、末端に崖を伴う平坦面が連続している地形を段丘といいます。平坦面は堆積作用または侵食作用のいずれでも形成され、それぞれ堆積段丘、侵食段丘と区別されることもあります。段丘の形成時期は、一般に、高い位置にあるものほど古いです。
風によって運搬された砂粒がつくった地形的高まりのこと。砂丘の形を調べると、砂を運んだ風の向きが分かります。砂丘の砂粒は、川砂や海砂に比べて、風化や摩耗が激しいことが多いです。
川の河口に土砂が堆積してできる平坦な地形を三角州 (デルタ) といいます。ただし、水面下では、海側に向かってあるところから急速に深くなることがあります。ここをデルタフロントと呼びます。
河川の流路に沿って形成された地形的高まりのこと。河川が氾濫した際、あふれ出た土砂が堆積することで形成されます。砂と泥の互層からなることが多いです。
淡水・汽水・塩水にかかわらず冠水する水深6mまでの水域。湿地のうち植生に覆われているものを湿原と呼びます。
石灰岩地帯の地下にできた洞穴で、石灰洞とも呼ばれます。洞穴は、二酸化炭素を含む弱酸性の地下水が、石灰岩を溶か(溶食)したり、侵食したりすることでできます。洞穴内部には、つらら石や石筍(せきじゅん)などの鍾乳石が沈殿していることがあり、幻想的な地下空間の景色を楽ませてくれます。
人工的に地形を変えたところ。干拓地、埋立地、盛土(堤防・線路など)、ボタ山、ズリ山、遺跡などがあります。
山地や丘陵の谷口を頂点とし、低地に向かって砂礫が堆積した扇状の地形のこと。立体的に見ると、半円錐形をしています。日本は急峻な山地が多く、湿潤地域であるため扇状地が多数見られます。また火山活動が主な成因となっている扇状地もあります。
曲がりくねった流路をもつ河川。平野部のゆるやかな流れの河川に一般的です。流路が頻繁に変わることはありませんが、蛇行は次第に大きくなります。あまり大きくなりすぎると近道となる新たな流路ができて、屈曲部分は取り残され、三日月湖になります。
火山地帯で水蒸気が泥や砂を噴き上げ、高まりになっているものを泥火山といいます。また、泥ダイアピルが地表 (海底も含む) に顔を出しているものも泥火山と呼びます。
川の中で周りの川岸から切り離された島状の陸地で、主に砂や礫からできています。網状河川にふつうに見られます。
岩石海岸に見られる地形で、満潮時に水没し、干潮時に現れる平らな岩の面を波食棚または波食台といいます。ほぼ水平か沖側にわずかに傾いており、その沖側の端は小さな崖になっています。
侵食により多数の谷が刻まれ、岩肌がむき出しになった土地をバッドランドといいます。乾燥地帯や火山灰台地のように保水の悪い地盤にできます。
海岸の陸側に、海岸線に沿って形成された地形的高まりのこと。砂、礫からなることが多いです。
ファンとは扇状地、デルタとは三角州のことを指します。つまり、扇状地がそのまま海または湖へ接しているもので、山から海または湖までの距離が短い場合に形成されます。
火山活動によるガス (噴気) が放出される孔。ふつう、ガスは空気と混ざり合ってすぐに冷えてしまいますが、噴火直後の火山の場合、噴気孔からのガスの温度は700℃以上にも達することがあります。
いくつもの浅い水路と砂州からできている河川。勾配の大きい、河川の上流部にできることが一般的です。流路が頻繁に代わり、いったん堆積した土砂を再び流し去るので、泥が堆積しにくい河川です。