カテゴリで抽出した用語の解説です。
断層面に見られるガラスのような光沢をもった面を鏡肌と呼びます。また、鏡肌の表面には条線と呼ばれる線構造が見られることがあります。
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離れた地域の地層を比較(広域対比)するときに、指標となる地層を鍵層といいます。鍵層には他の地層と比べて特徴がはっきりしており、広い範囲に同時に形成される地層(火山灰層、石炭層、海緑石層など)が使われます。
岩石が風化により玉ねぎのように同心円状に割れていくような風化を指します.たまねぎ状風化とも言い,できた構造を玉ねぎ状構造といいます。花こう岩やはんれい岩、砂岩によく見られます。
調査船から海底に降ろし、表層の未固結堆積物を掴み採る器具。ショベルカーのバケットを2つ合わせたような構造になっており、開いたまま海底に降ろし、引き上げるときにとじ合わせて堆積物をすくい取ります。
調査船の船底から音波を発信し、反射波を受信して、海底の地形や海底に堆積した地層の構造を解析する装置。
主に噴火やマグマの貫入などによって火山体が崩壊する現象で、岩屑なだれを発生することがあります。地震によって起こる場合もあります。
地表の岩石や地層が、雨や風、波や氷河などの力で削られてゆく現象。
斜面の地盤が傾斜方向に滑動する現象で、一般に動きは比較的緩やかです。地すべりの多くは大雨や雪解けなど、地盤に大量の水が浸透することで起こりますが、地震をきっかけに発生することもあります。
岩石が風化により著しく細片化する現象をスレーキングといいます。乾燥と湿潤を繰り返すことで発生します。地すべりなどの斜面崩壊や、トンネル壁の膨張の原因になっています。
マグマから最後に残る熱水には、シリカ(二酸化珪素)が多く含まれています。これらは地層のすきまや岩石の割れ目に入り込み、冷えて固まる際にメノウや石英になります。
地下にある密度の小さい流体が、軽いために上の地層を貫いて上昇してつくる構造。このため周囲の地層は変形してしまいます。上昇してきた流体は、マグマやまだ固まっていない堆積物、岩塩などが一般的です。
その名の通り土や礫、砂が水によって運ばれ、谷や斜面を流下する現象。流木などを含むことも多く、大きな破壊力があります。
調査船から海底に降ろし、そのまま引きずって海底の岩石を採集する器具。鋼鉄製の枠に網が付いていて、網目より大きな試料だけを採るようになっています。
地表(または地表の直下)にある岩石や鉱物が、大気や水にさらされて分解され、最後には粉々になる現象を風化といいます。風化には、実際に粒が細かくなる作用(物理的風化作用)と物質が変化する作用(化学的風化作用)があり、自然界ではこれらが同時に進んでいます。
重なり合う2つの地層の形成時代が大きく離れていて、環境も変わっているとき、それらの地層は不整合関係にあるといいます。この場合、2つの地層は時代だけでなく種類や硬さ、走向・傾斜なども異なることが普通です。
付加コンプレックスの泥岩などの基質中に含まれる異地性あるいは準現地性の岩塊。岩石の種類はチャート、石灰岩、玄武岩、砂岩など様々なものが見られます。大きさも数センチメートルから数キロメートルに及ぶものまで様々です。