カテゴリで抽出した用語の解説です。
岩石中に含まれるアルカリ元素、すなわちK (カリウム)やNa (ナトリウム)の量が多い火成岩です。
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波の作用により堆積物の表面にできる凹凸模様。一般に砂の堆積物の表面につくられます。3次元では、とがった峰とゆるやかな谷からできており、峰は海岸線の方向に伸びています。
堆積物が海底で形成されたことを示す用語で、堆積物や堆積岩の記載に使われます。海岸から大洋底まで幅広い堆積環境があります。海成の反対は非海成または陸成で、河口や三角州など中間の環境を示す場合は汽水成と呼びます。
堆積直後のまだ固まっていない堆積物の上により重い堆積物が重なると、上の堆積物は重みのために沈み込んで、下の堆積物が吹き上がったような堆積構造ができます。この形が炎に似ているので、火炎構造と呼んでいます。このようにしてできる構造を、一般に荷重痕(ロードキャスト)と呼びます。
マグマから冷えてできた岩石の破片。山体崩壊や土石流などによって、火山体の周囲に運ばれます。
軟らかい堆積物の上に重い堆積物や溶岩・貫入岩が重なると、不安定なために地層の境界が変形し、凹凸のある形になります。この変形構造を荷重痕と呼びます。荷重痕の変形が進むと、火炎構造が形成されます。
一方向に流れる水流によって堆積物の表面にできる凹凸模様。一般に砂の堆積物の表面につくられます。断面を見ると下流側へ傾く縞模様(葉理)が観察できます。
地層をつくる砕屑粒子のサイズが、下から上へ次第に小さくなることを級化(または正級化)といいます。反対に、下から上へ粒子サイズが次第に大きくなることを逆級化といいます。
変成岩が形成されたときの温度または圧力が比較的高いことを示します。
下の地層の一部がまだ十分固結しないうちに、上の地層の中に取り込まれたものを偽礫といいます。通常の礫と違って不規則な形をしています。英語ではrip-up clastといい、日本語でも侵食礫と呼ぶこともあります。
岩石の組成を表す用語で、「苦」はマグネシウムを表します。すなわち鉄やマグネシウムを多く含むことを意味します。苦鉄質の反対は珪長質で、火成岩の記載によく使われます。
変成岩の接頭辞の場合、二酸化珪素(石英)に富む変成岩をさします。日本では、変成を受ける前は付加コンプレックス中のチャートである場合が多いです。
岩石の組成を表す用語で、「珪」は二酸化珪素(すなわち石英)、「長」は長石を表します。すなわち石英や長石に富み、鉄やマグネシウムには乏しいことを意味します。珪長質の反対は苦鉄質で、火成岩の記載によく使われます。
堆積物が湖の底で形成されたことを示す用語で、堆積物や堆積岩の記載に使われます。
堆積岩に見られる葉理で、波打ったように乱れているものをコンボルート葉理といいます。葉理は比較的よく連続し、細かくちぎれたり、ブロック状になっていることはあまりありません。タービダイトによく見られます。
変成岩の接頭辞の場合、もともと堆積岩の砂岩であったものが、熱や圧力を受けることによって変成したことを意味します。
本来の地層面に対して斜め方向に堆積したことを示す葉理。クロスラミナとも呼びます。河川のような一方向の流れの堆積物に見られ、堆積物の表面に下流側が低くなっている段差があった場合につくられる葉理と考えられています。
岩石全体に割れ目が発達し、なおかつ個々の破片がばらばらになっていないようなものをジグソー割れ目と呼びます。高温のマグマが急激に冷やされたり、岩石が衝撃を受けたりしたときにできると考えられています。
変成岩が形成されたときの温度または圧力が比較的低いことを示します。
高温の溶岩または岩石が水と接触して急激に冷やされ、細かく割れる現象。角のとがったガラス質の岩塊や角礫を大量に生じます。玄武岩の枕状溶岩の周りに水冷破砕でできた火砕岩をハイアロクラスタイトと呼びます。
本来整然としていたはずの地層が変形を受け、内部でブロック化したり、曲がりくねったりしていることをスランプ構造といいます。スランプ構造は、未固結堆積物が水底の斜面を重力によってすべり下ることで形成され、この作用をスランプまたはスランピングと呼んでいます。
変成岩の接頭辞の場合、二酸化珪素(石英)に富む変成岩をさします。
変成岩の接頭辞の場合、カルシウム炭酸塩に富む変成岩をさします。石材名として、大理石やマーブルと呼ばれることもあります。日本では、変成を受ける前は付加コンプレックス中の石灰岩である場合が多いです。
堆積物の中に見られる成層構造を層理と呼び、数 cmから数 mの間隔が普通です。ある面を境に堆積物が変わるときは明瞭な層理面として観察できますが、粒度が変化するときなどは明確な面が見られないこともあります。より細かい数 mm単位の成層は葉理といいます。また、堆積物に層理が見られない場合を塊状といいます。
噴出したマグマが、完全に冷却し固結するまでの間に発泡することを遅延発泡といいます。
岩盤中を柱が密集したような形態に発達する割れ目(節理)で、火成岩や溶結凝灰岩に見られます。高温の岩体が冷却するときに収縮してできるもので、ゆっくり冷えると大きな柱に、比較的速やかに冷えると小さな柱になると考えられています。
岩石の組成を表す用語で、「苦」はマグネシウムを表します。すなわち鉄やマグネシウムを非常に多く含むことを意味します。
変成岩の接頭辞の場合、もともと堆積岩の泥岩であったものが、熱や圧力を受けることによって変成したことを意味します。
火成岩の中に、ほかの鉱物に比べて目立って大きな結晶が含まれていることがあります。これはほかの鉱物よりも早い時期から成長を始めたためで、斑晶といいます。一般に斑晶はマグマの中で自由に成長できるため、結晶本来の形 (自形) をしています。
岩石中に含まれるアルカリ元素、すなわちK (カリウム)やNa (ナトリウム)の量が少ない火成岩です。
堆積物が陸上で形成されたことを示す用語で、陸成とも呼ばれ、堆積物や堆積岩の記載に使われます。河川や湖、氷河など水の作用をうける堆積環境のほか、風に飛ばされて乾陸上に積もる場合も含まれます。非海成の反対は海成で、河口や三角州など中間の環境を示す場合は汽水成と呼びます。
河川のような一方向の流れにできる渦により、堆積物の表面が削られてできたくぼみ。上流側が深く、下流側が浅くなるという特徴があります。実際には、引き続いて堆積した地層の底に、突起として残っているものがよく観察されます。
互いにほぼ平行な縞状模様をなす葉理を平行葉理といいます。堆積当時の堆積面が平滑であったことを示しています。
花こう岩からなる部分と片麻岩などからなる部分が不均質に混じりあったような岩石です。
火成岩に見られる縞模様で、マグマの噴出時に結晶が配列したり、気泡が流動中に引き延ばされたり、温度の違うマグマが混合しててできると考えられています。
変成岩の接頭辞の場合、もともと堆積岩の礫岩であったものが、熱や圧力を受けることによって変成したことを意味します。
堆積物の表面にできる波状の凹凸模様を漣痕またはリップルといいます。一方向に流れる水流によってできるものをカレントリップル、波のように往復する流れによってできるものをウェーブリップルと呼びます。