ローム
火山から噴出した火山砕屑物を主体とした風成堆積物をさし、風化火山灰層とも呼ばれます。日本では偏西風の影響のため、火山の東側にあたる地域で厚く発達しています。本来ロームは、粒度組成によって分類した土壌1区分のひとつで、砂、シルト、粘土がほどよく混じり合った堆積物をさしました。シルトと粘土を合わせた割合が25%〜40%程度で、粘性が高いのが特徴です。東京近郊の火山砕屑物起源の風成堆積物は、物理的性質がロームに似ているので関東ロームと呼ばれ、それから転じて、地質学では、火山砕屑物が風化したものをロームと呼ぶようになりました。
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