最低位段丘堆積物(ty1,ty2,ty3 )
分布・構造 本堆積物は只見川沿いに主に分布する.沼沢湖火砕物起源のラハール堆積物が下刻される過程で形成されたもので,段丘面の高度分布か3段が識別できる.
層序関係 下位層を不整合に覆う.
層厚 いずれの段丘とも堆積物は薄く,層厚は5 m 以下である.
岩相 いずれの段丘堆積物とも,最大径40 cm 程度の円磨された巨礫-大礫の塊状礫層からなる.礫種は各種基盤岩に由来するものが多いが,必ず沼沢湖火砕物のデイサイト軽石礫を持っている.また,斜長石・石英・普通角閃石の結晶片に富んだ砂層も伴われる.
年代・対比 本段丘堆積物は,沼沢湖噴火の起きた紀元前3,400 年頃以降に堆積したものである.