惣山山頂からの沼沢湖
沼沢湖は紀元前3,400 年頃に起きた沼沢湖火砕噴火で形成された小型カルデラを満たす湖で,
その最大水深は96 m .
(図幅第1.4図)
沼沢火山は福島県の西部に位置する活火山で,(第1図)金山町の沼沢湖及びその周辺から噴出した後期更新世-完新世のデイサイト溶岩・火砕物からなる.
国土地理院数値地図50 m メッシュ(標高)から数値地図ビューアを使って作成.
(図幅第1.1図)
活火山である沼沢火山は形成時期が若いため,その地形は新鮮である.特に西暦紀元前 3,400 年頃の噴火で形成された沼沢湖カルデラ(上写真)やその周囲に広がる沼沢湖火砕流堆積物がつくる平坦面金山町の上野原台地は保存が良い.沼沢湖の直径は約2 kmで,湖面の標高は475 m,最大水深は96 mである.
層序は第2図のように総括できる.
(図幅第2.3図)
沼沢火山は約11万年前に出現したもので,下位から尻吹峠火砕物,木冷沢溶岩,水沼火砕物,惣山溶岩,沼御前火砕物,前山溶岩,沼沢湖火砕物からなる(山元, 2003).
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