火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
硫黄島港全景と矢筈岳火山
永良部崎から硫黄島港を撮影.
長浜温泉は,1980年頃までは硫黄島港(旧長浜港)内の砂浜で湧出していました.約20年前の港湾の桟橋等の建造により湧出口が見えなくなりました.鉄炭酸泉が港内の海水と混合し,主に鉄の水酸化物を析出するため,赤茶色の変色海水となっています.泉温は,2001年11月測定時は最大で60℃でした.
背後の中央右に,先カルデラ期の矢筈岳火山が見えます.溶岩流と思われる地形があります.左側に先カルデラ期の長浜溶岩があり,撮影場所まで続いています.
手前の船は,村営定期船「みしま」で,鹿児島港と竹島・硫黄島・黒島の間をほぼ1日おきに往復しています.
撮影:斎藤元治,2006年10月27日.
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