火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


東上空から見た硫黄岳

硫黄岳は流紋岩〜デイサイト質の厚い溶岩流・溶岩ドームと本質転動角礫岩(溶岩が噴出直後に崩落し角礫岩として堆積したもの)からなる火山体です.現在露出する山体表面は稲村岳の活動終了後,2200年前以降に形成されたらしく,活動初期の噴出物は硫黄岳本体には露出していません.侵食の程度,遠望される被覆関係から,東半部が古く,西側山体が新しいと考えられます.硫黄岳では,現在も活発な噴気活動と,小規模な火山灰の放出が続いています.

1996年10月 川辺禎久撮影.

中〜遠望写真集:

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