濁川カルデラ
日本, 北海道
- デイサイト・安山岩質
産総研データベース:
主要な活動
後カルデラ火山活動
Ng-8 噴火
総噴出量: 見かけ体積 0.01 km3
Ng-8
噴火推移・概要: 小規模火砕流
- 分布
- カルデラ中心から5 km北東において認められる.
- 噴出量
見かけ体積 0.01km3
- DRE [km3]
- 0.004
- VEI
- 3
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
非溶結で無層理な火砕流堆積物である.層厚は,カルデラ中心から5 km北東において,50 cmである.淡褐色の細粒火山灰を基質にもち,火山礫サイズの灰色・縞状軽石,白色軽石を含む.
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
注釈
カルデラ形成噴火
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-7
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
マグマ水蒸気噴火の発生
- 分布
- カルデラ北西から北東にかけて分布する.
- 噴出量
見かけ体積 0.07 km3
- DRE [km3]
- 0.028
- VEI
- 3
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
Ng-6を直接覆う暗灰色〜茶褐色を呈する非溶結の火砕サージ堆積物である.Ng-7は,平行層理及び斜交層理が発達した層相を示す.極細粒〜細粒火山灰を基質にもち,水酸化鉄の皮膜をもつ石質岩片を多く含む.
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-6
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
大規模火砕流の発生
- 分布
- カルデラの周囲に厚く堆積する
- 噴出量
見かけ体積 7.35 km3
- DRE [km3]
- 2.94
- VEI
- 5
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
Ng-6は,Ng-5を直接覆う暗灰色の非溶結・無層理の火砕流堆積物で,最大規模のユニットである.火砕流堆積物本体は,ガラス質な基質に多量の石質岩片と少量の軽石を含む.本質物質は,主に白色軽石であり,少量の灰色・縞状軽石を含む.本層は石質岩片濃集層により,下部 (Ng-6a) と上部 (Ng-6b) に分けられる
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
柳井晴治・雁澤好博・古森康晴 (1992) 最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布. 地質雑, 98, 125-136. https://doi.org/10.5575/geosoc.98.125
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-5
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
プリニー式噴火の発生
- 分布
- 東に主軸をもつ
- 噴出量
見かけ体積 0.07 km3
- DRE [km3]
- 0.028
- VEI
- 3
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
Ng-4を直接覆う黄褐色の降下火砕物である
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
柳井晴治・雁澤好博・古森康晴 (1992) 最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布. 地質雑, 98, 125-136. https://doi.org/10.5575/geosoc.98.125
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-4
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
小規模火砕流の発生
- 分布
- カルデラの周辺およに南東方に薄く分布する
- 噴出量
見かけ体積 0.01 km3
- DRE [km3]
- 0.004
- VEI
- 3
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
Ng-3を直接覆う青灰色〜暗灰色の非溶結で無層理の層である
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
柳井晴治・雁澤好博・古森康晴 (1992) 最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布. 地質雑, 98, 125-136. https://doi.org/10.5575/geosoc.98.125
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-3
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
サブプリニー式噴火の発生
- 分布
- 東北東と一部南東方向に分かれるような分布主軸を示す
- 噴出量
見かけ体積 0.02 km3
- DRE [km3]
- 0.008
- VEI
- 3
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
Ng-3は,主に亜角の軽石と少量の水酸化鉄の皮膜をもった石質岩片 (全体の1割程度) からなり淘汰が良い.
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
柳井晴治・雁澤好博・古森康晴 (1992) 最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布. 地質雑, 98, 125-136. https://doi.org/10.5575/geosoc.98.125
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-2
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
小規模火砕流の発生
- 分布
- 分布はカルデラ近傍北東方のわずかな地域に限られる
- 噴出量
見かけ体積 0.02 km3
- DRE [km3]
- 0.008
- VEI
- 3
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- 玄武岩質安山岩, 安山岩, デイサイト
- 岩相
暗灰色〜黄褐色を呈し,非溶結で無層理の層相を示す.Ng-1bのブロックを塑性変形せずに取り込んだ様子も観察される.Ng-2の基質部は粗粒砂サイズの火山灰からなり,石質岩片に富み,少量の軽石礫を含む.
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
濁川カルデラ形成噴火
総噴出量: 見かけ体積 >8.18 km3
Ng-1
噴火推移・概要: マグマ水蒸気噴火→小規模火砕流→サブプリニー式噴火→小規模火砕流→プリニー式噴火→大規模火砕流→マグマ水蒸気噴火(火砕サージ)
小規模なマグマ水蒸気噴火の発生
- 分布
- カルデラより南東方向に分布主軸をもつ
- 噴出量
見かけ体積 0.64 km3
- DRE [km3]
- 0.256
- VEI
- 4
- 噴出量文献
金田・長谷川 (2020)
- 岩質
- デイサイト
- 岩相
主に古土壌層や基盤をマントルベディングする青灰色~黄褐色の降下火砕堆積物から成る.カルデラ南東方向に分布主軸をもつ.粒径の異なる複数のフォールユニットからなり,平行層理が発達する.細粒な下部 (Ng-1a) とより粗粒な軽石礫を含む上部 (Ng-1b) に細分できる.Ng-1bは,カルデラ近傍東縁において小規模な火砕流堆積物を挟在する.
- 全岩化学組成 (SiO2)
- 55-64 wt.% (金田・長谷川, 2022)
文献
雁澤好博・紀藤典夫・柳井清治・貞方 昇 (2005) 北海道駒ヶ岳の最初期テフラの発見と初期噴火活動史の検討. 地質雑, 111, 581-589. https://doi.org/10.5575/geosoc.111.581
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
柳井晴治・雁澤好博・古森康晴 (1992) 最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布. 地質雑, 98, 125-136. https://doi.org/10.5575/geosoc.98.125
吉本充宏・宮坂瑞穂・高橋 良・中川光弘・吉田邦夫 (2008) 北海道駒ヶ岳火山,先歴史時代噴火活動史の再検討.地質雑, 114, 336-347. https://doi.org/10.5575/geosoc.114.336
注釈
短期的前駆活動
なし
長期的前駆活動
なし
引用文献
金田泰明・長谷川健 (2022) 北海道南西部,濁川火山におけるカルデラ形成期〜後カルデラ期の噴出物層序及び噴火推移. 火山, 67, 1-19. https://doi.org/10.18940/kazan.67.1_1
柳井晴治・雁澤好博・古森康晴 (1992) 最終氷期末期に噴出した濁川テフラの層序と分布. 地質雑, 98, 125-136. https://doi.org/10.5575/geosoc.98.125