火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


2000年山頂火口底

写真全体が火口底で,中央の直径約50mの竪穴状火孔から細かな火山灰を含む噴煙が放出されています.火山灰はほとんどが変質をうけた火山砕屑物であり,火口底に堆積している昔の噴出物が放出された物と考えられます.

写真右中央の白い部分は高温噴気孔のある変質地帯であり,噴気採取を行っている人物が変質帯の中央および右側に点在しています.

中央火孔からの火山灰放出は断続的ですが,火山灰の放出開始に伴う爆発音などは噴気地帯にいた人も聞いておらず,特に大きな音もなく噴煙が立ち上っていました.

2000年10月に篠原宏志が撮影.

以下の1ファイルが,このファイルと内容が同一です(詳細):