火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)

地表面温度分布

この図は,2004年10月6日にセスナ機によって上空から観測した硫黄岳の地表面温度分布です.緯度経度は分単位で示しています.山頂火口原を中心に高温部が拡がっている様子がわかります.このように温度異常域が山頂火口原にとどまらず,山麓まで拡がっているのが硫黄岳の特徴です.ただし地表面温度を詳細に見ると,50℃より高温の領域は山頂火口原に限られ,山麓の温度異常域はより低温であることがわかります.このことは,高温噴気孔が山頂火口原内のみに分布しているという観測結果(→火山ガスと温泉)と調和的です.

以下の1ファイルが,このファイルと内容が同一です(詳細):