火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
海底遊離ガス
写真は昭和硫黄島南方の海底.水深約15mの地点.
海底から火山ガス成分が放出している場合,海水に溶存しきれなかった成分は気泡となり上昇します.そのため,火山ガスの上昇経路がある場所や放出量が多い場所などで海底遊離ガスが発生しています. 遊離ガス湧出地点の探査は,潜水によって行います.薩摩硫黄島火山では研究者自身が潜水し調査にあたりました.そのため,水深15m程度以浅の沿岸部に限られています.湧出地点では,周囲より明らかに多量の気泡が発生,上昇しています(Fourre et al., 2002).
写真提供:F. Le Guern氏.
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