火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


山頂火口全景(2001年)

硫黄岳山頂部の火口は,直径400m程度,山頂(標高704m)から火口底までは約140mの深さがあります.写真は,火口全景で,正面のピークが山頂です.

写真の中央やや右に見える大きな孔が,1996年から硫黄岳山頂火口底に形成され始めた竪穴状火孔で,徐々に拡大し,2001年には火口南縁まで達しています.連続的に火山灰を含む噴煙が放出されています.

火口内や火口壁の白色部分は,高温の火山ガスが放出されている噴気地帯で,火山ガスにより地表の岩石が変質したため白色を呈しています.

2001年11月に篠原宏志が撮影.

以下の1ファイルが,このファイルと内容が同一です(詳細):