火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


自然電位分布(1999年)

1999年に硫黄島でKanda and Mori (2002)によって行われた自然電位の測定結果を示します.その結果は,硫黄岳西部の山腹から山麓にかけて1975年の調査結果とよく似ています.このことは,この自然電位異常が安定して存在していることを示しています.

1975年の場合と同様に硫黄岳西山腹で正の異常を示しています.また,硫黄岳山頂域においても正の異常を示しています.このような正の異常を示す地域は噴気活動領域に対応しており熱水の上昇域であると考えられます.

Kanda and Mori (2002)のFig.2を引用.

以下の1ファイルが,このファイルと内容が同一です(詳細):