火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
マグマ発散物の地下水(温泉含む)系からの放出量
表:各地下水系の平均滞留時間及びマグマ起源成分量のマグマ発散物の地下水(温泉含む)系からの放出量と山頂火山ガスによるマグマ発散物放出量を赤色の矢印で示してあります.単位はトン/日(t/d)です.
地下水(温泉含む)系からの放出量は,1993年の温泉・地下水の同位体データを用いて得られた各起源水の割合に基づいています.. 山頂からのマグマ発散物の放出量は火山ガスの放出量と化学組成から求めています.周辺の温泉・地下水系からのマグマ起源ガス種の流出量は,すべてを把握しているわけではありません(図の橙色の矢印で示される地下水系による放出量は見積もっていません)が,山頂から放出されるガスに比べて規模はかなり小さいと予想されます.