火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
噴気ガス組成変化
最高温度火山ガスの二酸化炭素(CO2), 硫黄(St)および塩化水素(HCl)濃度の時間変化を示します.縦軸は,各成分の火山ガス中のモル分率です.
同時期の複数点のデータは,同時に採取された複数試料の組成を表し,その組成幅は短時間の時間変動および採取・分析誤差の幅を意味すると考えられます.
図中の各色の直線は,濃度が一定であることを示します.
1990-2005年の15年間の繰り返し観測では,噴気組成は一定であり,同一時期の複数試料の組成幅を超える組成変動は観測されていません.