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有珠火山地質図(第2版) 解説地質図鳥瞰図
主な参考文献

 有珠火山地質図第1版(曽屋ほか, 1981)は,太田(1956)及び勝井・大場・小野の地質図(横山ほか,1973付図)をもとに当時の調査資料を加えて作成された.第2版では,この第1版をベースとして,主に2000年噴火に関する記述を加え,それ以外の箇所について若干の修正・加筆を行っている.
 有珠火山に関する文献は極めて多数にのぼるが,以下では第2版の改訂にあたり特に参考にしたものを中心に紹介する.

昭和新山の形成についての文献1910年(明治43年)の噴火について

Omori, F.(1911)The Usu-san eruption and earthquake and elevation phenomena. Bull. Imp. Earthq. Inv. Com., vol. 5, no. 1, p. 1-38; no. 3, p. 101-107.
佐藤伝蔵(1910)有珠嶽火山破裂調査概報.地質調査所報告, no. 22, p. 1-46.
佐藤伝蔵(1913)有珠火山破裂調査報文.地質要報,vol. 23,no. 1, p. 1-54.

昭和新山の形成についての文献2000年(平成12年)の噴火について

「火山」2000年有珠山噴火特集. 火山, vol.47, nos.3-5.(宇井ほか, 2002;中川ほか, 2002;長井ほか, 2002;大野ほか,2002;東宮・宮城,2002 など)
「地質調査研究報告」有珠火山2000年噴火特集.地調研報,vol.52, nos.4-5.(宝田ほか,2001;東宮ほか,2001 など)
「北海道立地質研究所報告」有珠山2000年噴火特集.道立地質研報告,no.73.(広瀬ほか,2002;八幡ほか,2002 など)
国土地理院時報,vol.95.(関口ほか,2001;村上ほか,2001 など)
Oshima, H. and Ui, T. (2003) The 2000 eruption of Usu volcano (In “Reports on volcanic activities and volcanological studies in Japan for the period from 1999 to 2002”). Bull. Volcanol. Soc. Japan, vol.48, no.4, Appendix, p.22-31.

昭和新山の形成についての文献有珠火山の地質・岩石等について

北海道立地質研究所 (2003) 有珠山火山活動災害復興支援土地条件等調査報告.北海道立地質研究所,196p.
北海道立地質研究所 (2007) 有珠山の地殻変動予測に関する研究.北海道立地質研究所調査研究報告,No.35,162p.
近堂祐弘・後藤弘之・新井田清信・勝井義雄 (1982) 1:10,000 有珠火山地質図 (文部省科学研究費 自然災害特別研究研究成果No.A-57-7,付図)
中川光弘・松本亜希子・田近 淳・広瀬 亘・大津 直 (2005) 有珠火山の噴火史の再検討:寛文噴火(1663年)と明和噴火(1769年)に挟まれた17世紀末の先明和噴火の発見.火山,vol.50, p.39-52.
太田良平(1956)5万分の1地質図幅「虻田」及び同説明書.地質調査所,76p.
Oba, Y.(1966)Geology and petrology of Usu Volcano, Hokkaido, Japan. Jour. Fac. Sci., Hokkaido Univ., Ser. IV, vol. 13, p. 185-236.
Oba, Y., Katsui, Y., Kurasawa, H., Ikeda, Y. and Uda, T. (1983) Petrology of historic rhyolite and dacite from Usu volcano, North Japan. Jour. Fac. Sci., Hokkaido Univ., Ser. IV, vol. 20, p.275-290.
Tomiya, A. and Takahashi, E. (1995) Reconstruction of an evolving magma chamber beneath Usu volcano since the 1663 eruption. Jour. Petrol., vol.36, p.617-636
Tomiya, A. and Takahashi, E. (2005) Evolution of the magma chamber beneath Usu volcano since 1663: A natural laboratory for observing changing phenocryst compositions and textures. Jour. Petrol., vol.46, p.2395-2426.
横山 泉・勝井義雄・大場与志男・江原幸雄(1973)有珠山 -火山地質・噴火史・活動の現況および防災対策.北海道防災会議,札幌,254p.(付:1/25,000地質図)

昭和新山の形成についての文献火山一般についての参考書

新谷 融・宇井忠英(監修)(2006) 有珠山ガイドブック.有珠山ガイドブック研究会,NPO法人環境防災総合政策研究機構,東京,50p.
地質調査総合センター(編)(2004) 火山 -噴火に挑む-. 産総研シリーズ,丸善,東京,310p.
北海道防災会議 (2002) 有珠山火山防災マップ.国際航業株式会社,東京,2p.
勝井義雄・岡田 弘・中川光弘 (2007) 北海道の活火山. 北海道新聞社,札幌,223p.
町田 洋・新井房夫 (2003)新編 火山灰アトラス[日本列島とその周辺].東京大学出版会,東京,336p.
高橋正樹・小林哲夫(編)(1998) フィールドガイド日本の火山(3) 北海道の火山. 築地書館,東京,152p.
横山 泉・荒牧重雄・中村一明(編)(1992)岩波地球科学選書 火山 岩波書店,東京,306p.

備考

地質図の作成において,噴出物(地質ユニット)の分布を表現する基準は厚さ30cm以上とした.また,年月日の表示については,旧暦を漢数字で,新暦をアラビア数字で記した.


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