火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
長浜溶岩を覆う竹島火砕流と後カルデラ期テフラ
竹島火砕流は白色軽石を含む火砕流堆積物で,海を渡って九州南部にまで達し,幸屋火砕流と呼ばれています(宇井,1973).竹島東部の台地をほとんど覆うほか,硫黄島の平家城,坂本付近,長浜熔岩上に分布します.
写真の大浦港へ下る道路沿いの露頭では,長浜熔岩上面黒曜岩岩塊上の幸屋(船倉)降下軽石を覆い凹所を埋めた竹島火砕流堆積物が露出します.
竹島火砕流堆積物を,後カルデラ期火山の降下テフラが覆っています.
1978年 曽屋龍典氏撮影