火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
噴気地からの放熱モデル
噴気地からの放熱量は地表面において熱収支を考えることによって求められます.熱伝達としては,大気から地面への放射(日射等),地面から大気への放射(夜間冷却に代表されるような放射),地表面における大気の乱流拡散による伝熱(風が吹くことによって加速ような対流による冷却),地面から大気への蒸発散(水分の蒸発等),外的要因による地中での熱伝導(地中温度の日変化をもたらすような伝熱),内的要因(マグマ)からもたらされる熱(熱異常域のみ)を考えます.定常状態では,これらの項目を足したものがゼロになるとして定式化します.