火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


シミュレーションの結果(その3)

周囲の地層の透水係数を1x10-13 m2(一部のみ1x10-12 m2),脱ガスの深度を標高125m,火道の透水係数を1x10-10 m2,6×10-11 m2,1x10-11 m2,とした場合の計算結果を示します.マグマの脱ガスによる水蒸気放出量は400kg/sとして計算しています.

温度を色で,流体(液相の水+水蒸気)の流量(単位はkg/m2s)と流動方向をベクトルで表しています.ベクトルの単位あたりの大きさが異なることに注意してください.火道の透水係数が小さくなると,火道から周囲の地層への水平方向の流動が顕著に大きくなることが分かります.