火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


MELTSによる計算結果

この図(MELTSプログラムによる相平衡計算:メルト組成との比較1)は,MELTSプログラムによる計算結果を,温度-SiO2濃度でプロットしたものです.

この計算結果から見積もられる,竹島火砕流軽石の石基やメルト包有物の化学組成(SiO2濃度,赤い実線で示した範囲)を再現するために必要な温度圧力条件は,200MPaでは820℃,100MPaで870℃,50MPaで920℃になります. 竹島火砕流噴火のメルト包有物分析から見積もられる圧力は80-180MPaです.また,輝石地質温度計から得られている温度は960℃であり,MELTSプログラムによる計算結果に比べ,より高温です.

(計算と解説は,東宮昭彦)

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