火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


流紋岩マグマの密度と含水量

流紋岩マグマ(昭和硫黄島溶岩,1000℃)の密度とH2O濃度,圧力の関係を示します.

マグマは揮発性成分(特に水)を含むと密度が低くなります.従って,脱ガスした,即ち,揮発性成分の抜けたマグマは脱ガスしていないマグマよりも密度が高くなるため,脱ガス後は火道内を沈降してマグマ溜りに戻ります.

例えば,H2Oが1.4wt.%程度含むマグマの密度は2350-2380kg/m3であるのに対し,H2Oが0.4wt.%程度含むマグマの密度は2400kg/m3以上になり,脱ガス後に密度が高くなります.

Kazahaya et al. (2002) のFig. 3を改変.

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