火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)


山頂高温噴気地帯・噴気温度分布変化

1990年以前には高温噴気孔が火口縁にのみ分布しており火口底には存在していませんでした.1990年には火口底の南縁に880°Cの大鉢奥噴気地帯が発見されました.それ以後,火口南部での高温噴気活動が活発化し,1997年には竪穴状火孔が形成され火山灰の放出が始まりました.2006年には竪穴状火孔は南北約200m,東西約100mの大きさに拡大しています.

Shinohara et al. (2002)のFig.2に加筆.