蔵王火山地質図 解説目次
1:はじめに - 2:蔵王火山と周辺の地質概要
3:蔵王火山の地形
4:蔵王火山の活動史
5:歴史時代の噴火
6:噴出物の岩石学的特徴 - 7:最近の状況 - 8:火山活動の監視体制
9:火山防災上の注意点
謝辞 / 引用文献
前を読む 次を読む
謝辞 / 引用文献
謝辞
本地質図作成にあたっては,山形大学の卒論,修論,博士論文で蔵王火山を研究した学生院生(三浦光太郎,武部義宜,井上 剛,足立辰也,松浦 司,河野 元,高野 徹,西 勇樹,佐藤 真 を始めとする諸氏)の研究成果は重要な資料となった.山形大学の八木浩司教授,北海道大学の中川光弘教授,秋田大学の林 信太郎教授,大場 司教授,茨城大学の藤縄明彦教授には,研究を進める上で多くの助言を頂いた.東北大学の西村太志教授には掘削試料を提供頂き,三浦 哲教授と出町知嗣博士には観測体制に関する情報を頂いた.山形県及び宮城県からは国定公園内の調査の許可を得た.ここに記して感謝いたします.
引用文献
安斎 徹(1938)蔵王山火口湖お釜の観測.陸水学雑誌, vol. 8,p. 264‒272.
安斎 徹(1961)神秘の火口湖蔵王の御釜.山形地質学研究所, 224 p.
伴 雅雄(2013)蔵王火山.地質学雑誌,vol. 119,Supplement,p. S120‒S133.
伴 雅雄・大場与志男・石川賢一・高岡宣雄(1992)青麻‒恐火山列,陸奥燧岳,恐山,七時雨及び青麻火山の K‒Ar 年代-東北日本弧第四 紀火山の帯状配列の成立時期-. 岩鉱, vol. 87,p. 39‒49.
Ban, M., Sagawa, H., Miura, K. and Hirotani, S. (2008) Evidence for short-lived stratified magma chamber: petrology of Za-To tephra layer (〜5.8 ka)at Zao volcano, NE Japan. In Zellmer, G. and Annen, C., Eds., Dynamics of Crustal Magma Transfer, Storage, and Differentiation ; Geol. Soc. London, Spec. Pub., vol. 304, p. 149‒168.
伴 雅雄・佐川日和・三浦光太郎・田中勇三(2005)蔵王山の火山防災マップ. 月刊地球,no. 27,p. 317‒320.
地質調査所(2000)蔵王火山山頂部の小規模噴火堆積物.火山噴火予知連絡会会報,no. 75,p. 65‒66.
第四紀火山カタログ委員会(1999)日本の第四紀火山カタログ CD-ROM. 日本火山学会,
Gill, J. B. (1981) Orogenic Andesites and Plate Tectonics. New York: Springer-Verlag, 390 p.
板垣直俊・豊島正幸・寺戸恒夫(1981)仙台及びその周辺地域に分布する洪積世末期のスコリア層.東北地理, vol. 33, p. 48‒53.
市村 毅(1957)竜山火山の活動.山形大学紀要(自然科学), vol. 4, p. 283‒297.
井村隆介(1994)蔵王火山五色岳の噴火史.地球惑星科学連合学会 1994合同大会予稿集.p. 370.
神保 悳(1965)山形県の地質. 山形県商工労働部鉱山課, 68 p.
刈田郡教育会(1928)刈田郡誌.宮城県刈田郡教育会, 392 p.
巨智部忠承(1886)蔵王山爆裂調査概報.地学雑誌, vol. 8,p. 183‒189, p. 239‒244, p. 285‒288.
気象庁編(2013)33. 蔵王山.日本活火山総覧(第 4 版), 気象庁, p. 466‒478.
気象庁(2014)平成 25 年(2013 年)の蔵王山の火山活動.気象庁月報(防災編).平成25年「年間の日本の主な火山活動」参考資料, p. 1‒8
今田 正・大場与志男(1985)蔵王火山の火山地質.山形県総合学術調査会「蔵王連峰」.山形県, p. 25‒30.
河野 元・伴 雅雄・及川輝樹(2014)蔵王火山,馬の背アグルチネート活動期の層序とマグマ組成時間変化.日本地球惑星科学連合大会 2014 予稿集, SVC54‒P10.
三村弘二(2001)東北日本火山フロントに沿う七つ森火山岩,神室岳及び青麻火山のK‒Ar年代.地質調査研究報告, vol. 52, p. 309‒313.
Miura, K., Ban, M. and Yagi, K. (2008) The tephra layers distributed around the eastern foot of the Zao volcano –Ages and volumes of the Za‒To 1 to 4 tephras–. Bull. Volcanol. Soc. Japan, vol. 53, p. 151‒157.
Miura, K., Ban, M., Ohba, T. and Fujinawa, A. (2012) Sequence of the 1895 eruption of the Zao volcano, Tohoku Japan. Jour. Volcanol. Geotherm. Res., vol. 247‒248, p. 139‒157.
長友恒人・下岡順直・西村誠治(2005)同一テフラの TL 年代と OSL 年代の比較.奈良教育大学紀要, vol. 54,p. 1‒9.
Newhall, C. G. and Self, S. (1982) The volcanic explosivity index (VEI): An estimate of explosive magnitude for historical volcanism. Jour. Geophys. Res., vol. 87 (C2), p. 1231‒1238.
西 勇樹・伴 雅雄・及川輝樹(2014)東北日本,蔵王火山,五色岳形成の初期噴出物について.日本地質学会東北支部 2012‒13 年度総会・ 講演会要旨集.O‒1.
沼宮内 信・坂井順一・野崎 弥・伴 雅雄・福永一哉・大場与志男・齋藤和男(1992)南蔵王火山の K‒Ar 年代と山体形成史.日本火山学会 講演予稿集 1992(no. 1),p. 50.
大場与志男・今田 正(1989)中央蔵王火山の地質と岩石.山形大学 紀要(自然科学), vol. 12,p. 199‒210.
及川輝樹・伴 雅雄(2013)歴史時代の蔵王火山の噴火史とその様式-歴史記録と比較火山学に基づく復元-.日本地質学会第 120 年学術大会講演要旨,p. 44.
大森房吉(1918a)日本噴火志上編.震災予防調査会報告, no. 86, 236 p.
大森房吉(1918b)蔵王山(刈田岳)の活動について.東洋学芸雑誌, no. 445,p. 565‒574.
酒寄淳史(1991)東北日本,蔵王火山におけるマグマ系の変遷,火山, vol. 36,p. 79‒92.
酒寄淳史(1992)蔵王火山の地質と岩石.岩鉱, vol. 87,p. 433‒444.
高野 徹・井上 剛・伴 雅雄・及川輝樹・山﨑誠子(2014)蔵王火山,約 30‒10 万年前の山体北部の岩石学的研究.日本地球惑星科学連合大会 2014 予稿集, SVC55‒P08.
高岡宣雄(1988)百万年より若い火山岩の絶対年代測定.昭和 62 年度科学研究費補助金総合研究(A)研究成果報告書(研究課題番号: 60303011),247 p.
高岡宣雄・今野幸一・大場与志男・今田 正(1989)蔵王火山溶岩の K‒Ar年代測定.地質学雑誌, vol. 95, p. 157‒170.
Takebe, Y. and Ban, M. (2011) Temporal change of geologic features in the pyroclastic surge dominated deposits of the Komakusadaira pyroclastics in Zao volcano, NE Japan. Internat. Jour. Geol., vol. 5, p. 1‒13. Tatsumi, Y., Takahashi, T., Hirahara, Y., Chang, Q., Miyazaki, T., Kimura, J.-I., Ban, M. and Sakayori A. (2008) New Insights into andesite genesis: The role of mantle-derived calc-alkalic and crust-derived tholeiitic melts in magma differentiation beneath Zao Volcano, NE Japan. Jour. Petrol., vol. 49, p. 1971‒2008.
虎石成美・富永 齊(1940)火山活動の地球化学的研究(第一報).理研彙報,vol. 19,p. 1198‒1209.
Watanabe, K. and Katsui, Y. (1976) Pseudo-pillow lavas in the Aso caldera, Kyushu, Japan. Jour. Japan. Assoc. Min. Petrol. Econ. Geol., vol. 71, p. 44‒49.
八木浩司・早田 勉・井口 隆・原口 強・伴 雅雄(2005)蔵王火山および白鷹火山の巨大山体崩壊発生時期.第四紀研究,vol. 44,p. 263‒272.
山田栄三(1972)宮城県峨々周辺の地質について.岩井淳一教授記念論文集, p. 367‒375.
山﨑誠子・伴 雅雄・及川輝樹(2014)K‒Ar 年代測定による蔵王の活動史の再検討.日本火山学会講演予稿集,p. 135.
前を読む 次を読む