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有珠火山地質図(第1版) 解説地質図鳥瞰図
5:文献

有珠火山は,1977-1978年噴火により山頂部の地形・地質が大きく変化し,また治山・砂防工事のために山体に新しい露頭が多数あらわれた.この地質図は,太田(1956)及び勝井・大場・小野の地質図横山ほか,1973付図)をもとに新しい調査資料を加えて全面的に改訂したもので,降下火砕物及び火砕流堆積物の情報も可能な限り記入してある.有珠火山に関する文献は極めて多数にのぼり,本稿の説明もこれらによっている.下記に主なものを紹介する.

明治新山の形成については

OMORI, F.(1911)The Usu-san eruption and earthquake and elevation phenomena. Bull. Imp. Earthq. Inv. Com., vol. 5, no. 1, p. 1-38, no. 3, p. 101-107.
佐藤伝蔵(1913)有珠岳火山破裂調査報文.地質要報,vol. 23(大正2年),no. 1, p. 1-54.
がある.

昭和新山の形成については

MINAKAMI, T., ISHIKAWA, T. and YAGI, K.(1951)The 1944 eruption of Volcano Usu in Hokkaido, Japan. Bull. Volcanologique, Ser. II, vol. 11, p. 45-157.
根本忠寛・早川正己・高橋 清・小穴進也(1957)昭和新山地熱地帯の火山地質および地球物理・地球化学的研究.地質調査所報告,no. 170, 149p.
三松正夫(1970)昭和新山-その誕生と観察の記録-講談社,東京,268p.
などがある.

有殊火山の地質・岩石・火山灰等については

太田良平(1956)5万分の1地質図幅「虻田」及び同説明書.地質調査所,76p.
OBA, Y.(1966)Geology and petrology of Usu Volcano, Hokkaido, Japan. Jour. Fac. Sci., Hokkaido Univ., Ser. IV, vol. 13, p. 185-236.
瀬尾春雄・後藤計二・天野洋司・佐々木竜男・富岡悦郎(1968)胆振国土性調査報告,北海道農業試験場土性調査報告,第18編,294p.
などがある.

有珠火山に関する1970年ごろまでの研究・観測資料並びに将来の噴火に対する予測と防災については

KATSUI, Y. and YOKOYAMA, I.(1979)The 1977-1978 eruption of Usu Volcano. Report on Volcanic Activities and Volcanological Studies in Japan for the period from 1975 to 1978. National Committee for Geodesy and Geophysics, Science Council of Japan, p. 1-25.
があり,この間の火山活動情報等については,気象庁(1978-1980)火山噴火予知連絡会会報,nos. 11-17に多数掲載されている.

火山一般については

横山 泉・荒牧重雄・中村一明(編)(1979)岩波講座地球科学7 火山 岩波書店,東京,294p.がある.


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