火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)
自然電位の測定値と測点の標高の関係
自然電位の測定値と測点の標高の関係を示します.測定した場所によって異なるシンボルを用いています.各シンボルが示す測定域については,自然電位分布(1999年)の図の測点を参照してください.棒グラフはその場所における地中温度を示します.一般に自然電位の標高に対する分布は負の傾きを持っており標高が高くなるにつれて低下します(地形効果).硫黄島で得られた結果を見ると,地中温度の高いところに対応して,傾きが逆になる(標高が高くなるにつれて自然電位も高くなる)ところがみられます.そこでは,地形効果に反して,熱水の流動によって生じた自然電位が顕著に現れていると考えられます.
Kanda and Mori (2002)のFig.3を引用.
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