全岩化学組成の特徴
秋田駒ヶ岳火山の岩石の組成範囲は全岩SiO2量で51〜61 wt.%です(図1,2).これらのほとんどはソレアイト系列に区分されますが,ごく一部はカルクアルカリ系列に区分されるものがあります(図1).地質ユニットや給源火口の違いにより,組成領域が少しずつ異なっているのを特徴的とします(図1).
図1 後カルデラ活動期噴出物の全岩FeO*/MgO-SiO2図(藤縄ほか,2004).
HO4のみがカルクアルカリ系列,その他がソレアイト系列岩に区分される.
図2 後カルデラ活動期噴出物の全岩K2O-SiO2,
およびNa2O-SiO2変化図(藤縄ほか,2004).