20万分の1日本シームレス地質図V2は様々な機能を備えていますが,その中でも良く利用されるお勧めの機能を幾つかご紹介します.

その1:凡例数を限定した簡略版を用意しました

凡例数は詳細版では2400以上ありますが,日本全体あるいは限定地域の概略を理解する場合は,あまり情報が細か過ぎると逆に分かり辛くなる場合もあるので,凡例を限定した400版,60版,14版の簡略版を用意しました(図1).

図1.20万分の1日本シームレス地質図V2のオリジナル版と簡略版
(a)オリジナル版,(b)凡例60版,(c)凡例14版

シームレス地質図V2 ビューア (https://gbank.gsj.jp/seamless/v2/viewer)

凡例の詳細は、「シームレス地質図 V2の凡例」のページをご覧ください.

その2:岩石・地層あるいは時代を細かく絞って表示できます

例えば,火成岩全部でも表示できますし,さらに深成岩,もっと限定して花崗岩類などの岩石名まで掘り下げることができます(図2).時代も新生代なら中新世まで限定できます.

図2.絞り込み検索のウィンドウ(a)と選択表示された前期白亜紀の花崗岩類(b)

シームレス地質図V2 ビューア (https://gbank.gsj.jp/seamless/v2/viewer)

その3:地質図を3Dで見ることができます

ビューアの通常画面において「3D」表示に切り替えれば全体を立体表示でき,地質と地形の関係性がより理解できます(図3).また,指定した範囲内の地質図をの3D表示できる「MyMap3D(関連オプション)」も用意しており,どなたでも簡単にオリジナルの3D地質図を作ることができます.

図3.シームレス地質図の3D画面
a:シームレス地質図3D機能,b:MyMap3D.高度比を1.6倍に設定

シームレス地質図V2 ビューア(https://gbank.gsj.jp/seamless/v2/viewer)

MyMap3Dメーカー(https://gbank.gsj.jp/seamless/mymap3d/maker.html)

その4:自治体別に地質図を表示できます

関連オプションとして,自治体別表示機能(タウンシームレス版)を用意しました.都道府県だけでなく市区町村まで選択可能です.

図4.タウンシームレス版シームレス地質図.図は埼玉県内の地質図を表示したもの

タウンシームレス(https://gbank.gsj.jp/seamless/town/)

詳しくは、「関連コンテンツ」のページをご覧ください.

その5:GISソフト等で自由に利用・加工できるように,ベクトルデータを提供しています

日本全国版だけでなく,20万分の1地図区画毎にシェープファイルやKMLファイルをダウンロードできます.ちなみに,任意で指定した範囲についても,ラスタデータですが,PNG,KMZ等で出力できるようになっています.

図5.ベクトルデータ(shp・kml)の区画ごとのダウンロード画面

詳しくは、「地質図データを使う」のページをご覧ください.