絵で見る地球科学
沿岸堆積システム
沿岸及び海岸の地質は、潮汐作用や沿岸流、河川、風などの影響を受けて変化に富んでいます。また、農地や工業用地の拡大のために干拓・埋め立てなどを行った人工改変地も見られます。沿岸及び海岸の地質は、主に細粒の砕屑粒子 (砂・シルト・粘土など) から構成されており、沿岸では地下水位が高く、含水率の高い土地が多くなります。沿岸地域では、一般に河川の河床勾配も小さく、流れが緩やかなため、内陸の平野に比べると泥質の堆積物の量が増えます。軟弱な堆積物は地盤沈下を起こしやすいほか、地震時に揺れが増幅したり、含水率の高い砂層では液状化を起こす可能性もあります。