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赤倉カルデラ ________ Akakura Caldera
火山番号 | D46 |
火 山 名 | 赤倉カルデラ |
読 み | あかくら |
地 域 | 本州(東北) |
旧番号(第四紀火山DB)* | - |
火山番号 ** | D46 |
凡例記号 ** | Ga |
主な活動期 | 前期更新世前半(ジェラシアン期) |
活動年代・最新活動年 *** | カルデラは300万~200万年前に活動。後カルデラ火山の活動は約200万年前 |
火山の型式・構造 | カルデラ及びカルデラ埋積堆積物、溶岩ドーム |
卓越する岩質 | 珪長質 |
主な岩石 **** | デイサイト |
所 在 地(都道府県) | 宮城、山形: 地理院地図(GSI Maps) |
1/20万地勢図(国土地理院) | 新庄 |
1/5万地形図(国土地理院) | 鳴子 |
1/2.5万地形図(国土地理院) | 羽前赤倉 |
標 高 | 766 m |
北 緯(世界測地系) | 38° 42′ 55″ |
東 経(世界測地系) | 140° 36′ 24″ |
気象庁による活火山名 | - |
災害・噴火記録 † | なし |
火山の概要・補足事項 | 大竹(2000)によると、赤倉カルデラはカルデラ形成火砕流堆積物である奥羽山層を、凝灰岩質の湖成堆積物である管の平層が覆い、管の平層と同時期に水冷破砕構造を持つ、みみずく山デイサイトが後カルデラ火山として活動したと考えられている。赤倉カルデラの形成時期(約3-1.4Ma)は第四紀に入る可能性があり、後カルデラ火山活動であるみみずく山デイサイト(約2Ma)が新基準の第四紀に入る。田口(1975)や資源エネルギー庁(1976)は、中新世に区分している。奥羽山層:3.88±0.29、3.07±0.23Ma(K-Ar: 大竹、2000) 1.0±0.3Ma(FT: Kondo et al., 2004)、管の平層:0.82、1.1Ma(FT: NEDO,1990)、1.3~1.4Ma(花粉分析より:NEDO,1990))。奥羽山層のデイサイト溶岩(採取位置から、みみずく山デイサイトと考えられる):2.0±0.3Ma (K-Ar: Kondo et al., 2004)。なお、大竹(2000)は、奥羽山層のK-Ar測定用試料が変質を被り古い異質岩片が入っていたことから、K-Ar年代をおおよその目安として考えるべきだと指摘しており、管の平層の形成時期(NEDO, 1990)を考えると、赤倉カルデラ形成時期は約3~1.4Maの間としている。 |
Volcano No. | D46 |
Volcano name | Akakura Caldera |
Volcano No. ** | D46 |
Geologic code ** | Ga |
Main activity period | Gelasian (first half of Early Pleistocene) |
Activity period / recent activity *** | Caldera formation: 3.0-2.0 Ma. Post-caldera activity: 2.0 Ma |
Volcano type | Caldera, Lava dome |
Representative rock type | Felsic |
Main rock type **** | Dacite |
Height above sea level | 766 m |
Location (Prefecture) | MIYAGI, YAMAGATA |
1:200,000 map (GSI) | SHINJO |
1:50,000 map (GSI) | NARUKO |
1:25,000 map (GSI) | UZEN AKAKURA |
N. Latitude (WGS84) | 38.7153 |
E. Longitude (WGS84) | 140.6067 |
Active volcano name by JMA | - |
Record of eruption & disaster † | |
Additional comments |
*:2000年から2013年まで公開されていた「日本の第四紀火山」(産総研の研究情報公開データベース「RIO-DB」、2013年廃止)の火山番号。
**:「日本の火山(第3版)」(2013年発行)に基づく。Based on "Volcanoes of Japan (Third Edition)" issued in May, 2013.
***:最新活動年は2020年末現在。Latest eruption as of the end of AD 2020.
**** :安山岩には玄武岩質安山岩を含む。"Andesite" in this page includes "basaltic andesite". Basaltic andesite, SiO2=52-57 wt.%; Andesite, SiO2=57-63 wt.% (Le Maitre et al., 2002).
† :原則として古文書記録に基づき、地質学的研究で見つかった記録は含まない。Documented records as a principle.