ボーリングデータ処理システム
 ボーリングデータ処理システムは、地質地盤調査で得られたボーリングデータについて,その数値化,バージョン変換,土質名の規格化,XML形式からCSVへの変換,地質モデル作成のための解析など,PC上で一連のデータ処理を行うためのソフトウェアのセットです。現在は下記の5つのソフトウェアを公開しています.
 これらソフトウェアは、ボーリングデータを主とする地下構造のデータベースの構築とその利活用を目的にした科学技術振興調整費課題「統合化地下構造データ ベースの構築」(5カ年計画)において開発し、その後、改良も加えています。なお、ボーリングデータの柱状図表示と品質確認のソフトウェアは(独)防災科学技術研究所が提供しています。  ソフトウェアを用いることにより、ボーリング調査やそのデータ処理に関する専門家だけでなく、国・自治体の行政でボーリングデータに関わる人、地域の地盤の特徴に感心をもっている住民の方々にも、ボーリングデータを広く利用していただけるものと期待しております。
 各ソフトウェアは無料で頒布します。

 <ボーリングデータ処理システム概要の解説>
 *プレス発表内容
 <プログラムソースコードの公開について>
 *詳細はこちら
 


■ 産業技術総合研究所が公開しているソフトウェア

● ボーリング柱状図入力システム
   ボーリングデータをボーリング交換用データ(ver2.10およびver3.00)の形式で数値化することができます。
 ・マニュアルの閲覧

● ボーリングデータバージョン変換システム
   ボーリング交換用データのバージョン変換を行うツールです。変換パターンは、ver1.10からver2.10、ver2.01からver2.10、ver2.10からver3.00、ver3.00からver2.10への各変換です。このシステムは、防災科学技術研究所と産業技術総合研究所が共同で 開発しました。
 ・マニュアルの閲覧

● ボーリング柱状図土質名変換システム
   土質名称を「地質・土質調査成果電子納品要領(案) 平成16年6月」のボーリング交換用データで定義されている土質岩種区分の名称と一致または一番近い名称になるように変換し、それに対応した土質名コードを追記します。
 ・マニュアルの閲覧

● ボーリング柱状図解析システム
   ボーリング交換用データ形式のボーリングデータについて、選択した任意の断面線に投影して、各ボーリングデータの土質とN値を柱状図形式で表示し、地層境界の区分(地質的解釈)を行うことができるシステムです。本システムに読み込んだボーリングデータは、その緯度経度情報から、その位置を読み取り、数値地図ないし任意の位置図画像上にプロットすることができます。
また,付属ツールを使用することにより基盤地図情報(数値標高モデル)の10mおよび5mDEMを読み込むことができます。
 ・マニュアルの閲覧

● ボーリングデータXML変換システム
   ボーリング交換用データ(ver2.10)のXMLファイルとCSVファイル形式、柱状ベース形式を相互に変換するシステムです。測地系の変換機能も付随しています。CSVは、標題、各属性項目ごとに作成されます。ボーリング交換用データの変換は、一度にまとめて実施することができます。CSV形式を使って、ボーリングデータの編集が容易になります。
 ・マニュアルの閲覧

 

■ 防災科学技術研究所が公開している以下のソフトウェアはこちらからダウンロードできます。

● ボーリングデータ品質確認システム
   ボーリング交換用データ(ver2.10およびver3.00)の形式が正しいかどうかをチェックできるソフトウェアです。編集機能によりエラー箇所の修正や保存をすることもできます。

● ボーリング柱状図表示システム
   ボーリング交換用データ(ver2.10およびver3.00)から各種様式のボーリング柱状図を表示できるソフトウェアです。表示様式の編集機能、印刷やPDFへの出力機能もあります。