基本的な使い方

ASTER高温領域検出システムによって検出された結果は地図上で見たり,RSS(ホームページの更新情報)として見ることが出来ます.

地図で検索

ASTER高温領域検出システム専用のインタフェースを利用することで,表示された範囲内で検出された高温領域を地図上にプロット出来ます. この時表示されるのは最新の観測から100件です. 過去の検出結果をプロットするためには,「日付検索」のカレンダーから検索範囲(開始日と終了日)を設定して下さい. また,地図をスクロールしたり,ズームインやズームアウトをすることでそれぞれの表示範囲内にある検出結果をプロットすることが出来ます.

(注)「位置情報が要求されています」という警告が出る場合があります. この機能を「はい」にすると,ブラウザが持つ位置が地図の中心になるように調整されます. 「いいえ」とした場合でも,表示位置が変更されないだけで全ての機能が利用できます.

(Geo)RSS

RSSとはホームページの更新情報を通知するための仕組みとして広く使われているフォーマットで,多くのホームページで更新情報が提供されています. そして,一般的なRSSリーダーを用いることで複数のホームページの更新情報を一括管理することが出来ます. ASTER高温領域検出システムでも,RSSに位置情報を付与して新しく検出された結果を通知しています.

位置情報付きRSSは,Google Maps を利用することで簡単に地図上にプロットすることも出来ます. 対象を絞り込んだRSSを表示するためには引数を指定してRSSを生成して下さい.

KML

地理空間情報の表示を管理するために開発されたKMLを用いることで地図上にプロットすることも可能です. 特にGoogle Earthを利用する場合,表示位置に合わせて最新の検出結果がプロットされます. また,このKMLはネットワークリンクになっているため一度ダウンロードしただけで表示の都度最新の情報が表示されます. ただし,地図で検索にあるような日付の指定は出来ません. 日付を指定したい場合は,KMLの中のnetwork linkを時刻を指定したKMLに変更して下さい.

高度な使い方

時刻と範囲を指定したRSS

georss.plはTIMEもしくはBBOXパラメータが指定された場合,観測時刻と検出範囲を指定した範囲内の検出結果を含むRSSを返します. このとき,TIMEとBBOXパラメータの書式はOGC規格の一つであるWMSに倣って,BBOX=西端経度,南端緯度,東端経度,北端緯度,TIME=開始日/終了日のように指定出来ます. これにより,居住地区周辺など興味のある場所だけを対象とした森林火災や火山噴火の監視をすることが出来ます. ただし,本システムのデータの更新は数日以上遅れるので防災情報としての利用はされないようにお願いします. 応答件数は, n で指定可能になっています.以下に利用例を示します.

時刻と範囲を指定したKML

KMLを生成している cgi-bin/kml.pl も,前述のgeorss.plと同様,TIME, BBOX, n パラメータをとることが出来ます. これにより,居住地区周辺など興味のある場所だけを対象としたイベントを表示することが出来ます.

関連リンク

火山衛星画像データベース

火山衛星画像データベースは本システムと同様にASTERデータを用いたデータベースで, 世界の964火山を対象に2000年以降にASTERで観測された全ての衛星画像を公開しています. 本システムでも火山の衛星画像は含まれますが,高温になった場合(なんらかの活動がある)だけに限られています. 一方,火山衛星画像データベースでは,活動の有無に関わらず衛星画像が公開されます.

ASTERについて

ASTERについての詳細は,宇宙システム開発利用推進機構ASTER GDS Web Siteを参照して下さい.