GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)

GSJ Geological Map Legend Dataset (ZFK)
提供機関:産業技術総合研究所 地質調査総合センター(GSJ)
データセット URI:https://gbank.gsj.jp/ld/dataset/zfk-legend

概要

GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)は、産業技術総合研究所 地質調査総合センター(GSJ)が刊行する 5万分の1地質図幅を対象として、図幅ごとの凡例情報と図幅説明書(JATS 準拠 XML)由来の記述情報を統合し、 岩相単元ごとの地質学的内容を機械可読な形式で提供するデータセットです。 岩相単元(unit)、地質年代(age)、層相区分(facies)、凡例構造(legend group)、地質図幅情報(map)を相互にリンクするとともに、 説明書 XML から抽出した地質記述を対応付けることで、図幅レベルの研究成果情報と凡例・空間情報を一体的に扱えるようにしています。

WebGIS や地質情報システムでの利用に加え、機械学習・大規模言語モデルなどによる地質情報の解析・応用を想定し、 地理空間情報(GeoJSON)、凡例階層構造、図幅説明書に基づく記述情報、地質年代との対応付けなどを 一貫した ID 体系のもとに整理しています。
図幅説明書については、JATS 準拠の構造化 XML に加えて、 それをもとに生成した図幅説明書の全文 HTML へのリンクも提供しており、 地図上の凡例・単元から説明書本文の詳細な記述へとシームレスにたどることができます。 地質年代情報自体は、別データセット 「GSJ 地質年代データセット(GeolTime)」 として提供しており、本データセットから GEOAGE コード等を通じて参照できます。

なお、本データセットは現在、一部地域の図幅を対象としていますが、 図幅説明書(XML)の整備とあわせて対象地域を段階的に拡大し、 将来的には全国の図幅をカバーするデータセットとして整備を進めていく予定です。
現在の地質図幅凡例データ整備済み地質図幅一覧(マップコレクション)は、 https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps で確認できます。

日本語名称GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)
英語名称GSJ Geological Map Legend Dataset (ZFK)

データ内容

対象とする情報

本データセットには、主として次の種類のリソースが含まれます。

LegendUnit(岩相単元)
本データセットにおける最も基本的な利用単位となるリソースです。 5万分の1地質図幅の凡例に示される岩相単元を表し、 色、凡例ラベル、対応する地質年代・層相、地質図幅情報との対応、代表ポリゴンの GeoJSON などに加えて、 図幅説明書(JATS 準拠 XML)に記述された地質記述や抽出キーワードと対応付けられています。
LegendFacies(層相区分)
複数の岩相単元を層相的な観点からまとめるための概念リソースです。 層相・岩相系列など、凡例中の層相的なまとまりを表し、 図幅説明書(JATS 準拠 XML)に記述された層相・岩相特徴などの情報をもとに、 関連するキーワードや説明文を構造化しています。
LegendGroup(凡例構造)
図幅内の凡例全体を階層構造として整理・表現するためのリソースです。 図幅ごとの凡例を階層構造として表現し、 年代ツリー・層相ツリーと各単元の関係を持つことで、 図幅説明書の構造と対応付けるための基盤となります。
LegendMap(地質図幅情報)
図幅単位で関連リソース全体を俯瞰するための中核となるリソースです。 5万分の1地質図幅を単位とした情報リソースで、 図幅の基本的な書誌情報に加えて、当該図幅に含まれる 凡例構造(年代ツリー・層相ツリー)や岩相単元の一覧を含み、 図幅内のリソース全体を俯瞰するためのハブとして機能します。

主な特徴

安定した URI と ID 体系
各リソースは https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/… 形式の URI を持ち、外部から一意に参照できます。
機械可読な地理情報
岩相単元ごとに GeoJSON へのリンクと代表点(centroid)・外接矩形(bbox)を提供し、空間検索や可視化に利用できます。
図幅説明書 XML・全文 HTML との連携
図幅説明書(JATS 準拠 XML)から抽出した地質記述や用語と、凡例・岩相単元・年代情報をリンクするとともに、 図幅説明書全文 HTML へのリンクを提供することで、図幅単位の解析用テキスト情報と地図情報を統合的に扱うことができます。
地質年代データセットとのリンク
各岩相単元は GEOAGE コードを通じて GSJ 地質年代データセット(GeolTime) の年代リソースにリンクされます。これにより、年代階層や数値年代に基づく検索・解析が可能です。

提供形式

データ形式

各リソースは、主として次の形式で提供されます。

JSON(JSON-LD 互換を意識した構造。完全な JSON-LD 準拠を保証するものではありません)
Web API や AI 利用を想定した JSON 形式で、ID、ラベル、階層構造、地理情報、関連リソースへのリンクを含みます。
RDF(RDF/XML)
SKOS、DC Terms、GSJ 独自ボキャブラリ(gsjld:)を用いて記述した RDF を提供します。
HTML
ブラウザからの参照向けに、各リソースの概要を閲覧用 HTML として提供します。

リソース URI の例

岩相単元(LegendUnit)の例
https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1198_u104
https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/units/m1052_u012
凡例グループ(LegendGroup)の例
https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/groups/m1198_g001
層相区分(LegendFacies)の例
https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/facies/m1198_f006
地質図幅情報(LegendMap)の例
https://gbank.gsj.jp/ld/resource/zfk/maps/m1052
URI 末尾に .json, .rdf を付ける形式指定、またはコンテンツネゴシエーションにより、JSON, RDF, HTML を取得できます。

それぞれのクエリやリソースのパラメータ・レスポンス構造など、 API の詳細仕様については GSJ 地質図幅凡例 API ドキュメント を参照してください。

クエリ API(検索機能)

個々のリソース URI に加えて、GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)では、 凡例情報・岩相単元・図幅を検索するためのクエリ API を提供しています。 いずれも JSON 形式の応答を返し、地図アプリケーションや AI から直接利用できます。

地図座標から岩相単元を取得(pointinfo)

指定した緯度・経度に対応する岩相単元(LegendUnit)を取得します。 WMS の属性情報と地質図幅凡例データが統合されて返されるため、既存の WMS ベースの地図と連携しやすい設計です。
対象地点に対応する地質図幅凡例データ(ZFK)が整備されている場合は、岩相単元の詳細情報を含むフルセットのデータが返されます。 一方、ZFK データが未整備の地点では、WMS から取得可能な属性情報のみが返されます。

指定年代範囲に該当する単元を検索(maRange)

地質年代データセット(GeolTime)で定義された数値年代に基づき、 指定した Ma 範囲(下限・上限)と年代が重なる岩相単元を検索します。 広い時代区分に対応する単元をまとめて取得する用途を想定しています。

指定年代(Ma)に対応する単元を検索(maAt)

特定の年代(Ma)を含む年代区間を持つ岩相単元を検索します。 ある時点(Ma)でどのような地層が形成されたかを調べることができます。

地質年代名による検索(ageName)

「白亜紀」などの地質年代名をキーワードとして、対応する年代や関連する凡例情報を検索します。 GeolTime データセットと連携した利用を想定しています。

地質名・地層名による検索(geologicName)

「足尾」など、地質名・地層名等をキーワードとして、対応する岩相単元や層相区分を検索します。 地質図幅に現れる地層名から地質図幅凡例データをたどる用途を想定しています。

矩形範囲内の岩相単元を検索(unitsInBbox)

経度・緯度の矩形範囲(bbox)を指定して、その範囲にかかる岩相単元を検索します。 空間検索や地図ビュー範囲に対応する凡例取得などに利用できます。

図幅 ID(map_id)に対応する岩相単元一覧を取得(unitsInMap)

特定の図幅(map_id)に含まれる岩相単元の一覧を取得します。 図幅単位で地質図幅凡例データを取得し、凡例一覧や図幅ごとの解析に利用できます。

ライセンスと出典

ライセンス

本データセットは、産業技術総合研究所地質調査総合センターウェブサイト利用規約に基づき、政府標準利用規約(第 2.0 版)に準拠して公開しています。 詳細は、次のページを参照してください。

産総研地質調査総合センターウェブサイト利用規約

JSON および RDF の各リソースには、次のようなライセンス情報が含まれます。

"license": "https://www.gsj.jp/license/license.html"
"attribution": "出典:産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)」"

利用上の注意と出典表示

本データセットは、原典である地質図幅および地質図幅説明書の内容をもとに構造化・再編成したものであり、 記述の粒度や用語の詳細さは地質図幅ごとに差があります。 また、凡例単元の代表ポリゴンや地理情報は、可視化・検索用途を主目的としており、精密な境界位置を保証するものではありません。

出典表示について

本データセットを利用する際は、産総研地質調査総合センターウェブサイト利用規約に従い、出典の明示をお願いします。 出典の書き方は、次のような形式を推奨します。

出典:産業技術総合研究所 地質調査総合センター「GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)」
https://gbank.gsj.jp/ld/dataset/zfk-legend

研究論文等での引用例

研究論文等で本データセットを引用する場合は、例えば次のような書式が利用できます。

産業技術総合研究所 地質調査総合センター(GSJ), 2025. GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK). GSJ Geological Map Legend Dataset (ZFK),
https://gbank.gsj.jp/ld/dataset/zfk-legend

メタデータ

データセット名(日本語)
GSJ 地質図幅凡例データセット (ZFK)
データセット名(英語)
GSJ Geological Map Legend Dataset (ZFK)
提供機関
産業技術総合研究所 地質調査総合センター(GSJ)
データセット URI
https://gbank.gsj.jp/ld/dataset/zfk-legend
対象地域
日本(5万分の1地質図幅の地質図幅凡例データ整備済み地域。順次拡大予定)
キーワード
地質図、地質凡例、岩相単元、地質年代、GeoJSON、Linked Data、JATS XML、地理空間情報
ライセンス
https://www.gsj.jp/license/license.html
関連データセット
GSJ 地質年代データセット(GeolTime)
https://gbank.gsj.jp/ld/dataset/geoltime
想定利用
地質情報の可視化・解析、地質図情報システム、研究解析、機械学習・大規模言語モデルによる地質情報利用など。
作成日・最終更新日
2025-12-17