榛名火山 - 4:榛名火山の噴出物 -
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榛名火山 - 詳細火山データ集 - 解説地質図
  榛名火山 目次

1:地形
2:研究史
3:榛名火山の活動史
4:榛名火山の噴出物  
5:火山岩類の全岩組成
6:引用文献

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4:榛名火山の噴出物
   その他の噴出物             
4.2 新期榛名火山

4.2.3 榛名富士溶岩(Hf)

地層名
 榛名富士溶岩ドーム(榛名富士溶岩円頂丘;大島,1986)を構成する溶岩を,本報告では榛名富士溶岩と呼ぶ.

模式地
 高崎市榛名湖の榛名富士山頂付近.

層序関係
 本層の基底は露出していないため被覆関係は不明であるが,榛名カルデラを埋める白川火砕流堆積物を覆うものと考えられる.榛名富士西麓の榛名湖岸では,本溶岩の表面を姶良Tnテフラ,浅間板鼻褐色軽石群を挟在するローム層が被覆する.

分布
 榛名富士(標高1,390 m)を中心とする,直径約1 kmの溶岩ドームを構成する( 第29図).榛名富士溶岩ドームの大きさは最大比高210 m,面積1.0 km2,体積0.05 km3である.榛名湖東岸に榛名富士から張り出した高まりが認められるが,本報告では岩相の類似性からこの部分も含めて榛名富士溶岩ドームとする.

岩相・構造
 斜方輝石普通角閃石安山岩溶岩及び崖錐堆積物からなる.榛名富士の表面は最大径数 mに及ぶ岩塊からなる崖錐堆積物で覆われており,内部を構成する溶岩流本体部の露出はごく限られている.表面を覆う岩塊の大部分は高温酸化を受けて淡赤色を呈するが,内部を構成する溶岩流本体は灰色を呈する.榛名富士溶岩は斑晶量30 %程度の斜方輝石普通角閃石安山岩からなる( 第30図).含まれる斑晶鉱物は斜方輝石,普通角閃石,斜長石からなり,少量の石英,磁鉄鉱,アパタイトを伴う.

地質年代
 本溶岩の基底は露出していないが,榛名富士北西で掘削された榛名温泉の温泉井では,白川火砕流に相当すると考えられる火砕流堆積物が深度303mまで分布する(榛名町誌編さん委員会,2007).このことから,本溶岩は白川火砕流を覆って分布すると考えられる.また,本溶岩の表面を姶良Tnテフラ,浅間板鼻褐色軽石群を挟在するローム層が被覆する.これらの層序関係から,本溶岩の噴出年代は白川火砕流の噴出(50 ka)と,姶良Tn テフラの堆積(29 ka)の間であると考えられる.

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