活断層・火山研究部門地質調査総合センター



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津波についての知識

海で発生する地震

地球の表面は,プレートと呼ばれる十数枚の大きな岩盤に覆われています.このプレートは,ゆっくりと動いているため,プレート同士がぶつかり合う場所では歪みがたまっていきます.この歪みが解消される時,岩盤が破壊して地震を発生させます.

日本列島周辺は,4枚のプレートで構成されています.海側プレートが陸側プレートの下に潜り込む場所は“海溝”や“トラフ”とよばれ,その周辺では数十~百年程度の間隔で「海溝型地震」が発生します.この地震はおおむね同じ領域が繰り返し破壊して起きますが,まれに隣り合う領域が連動的に破壊し,異常に大きな津波を引き起こして周辺に大きな被害を与えます.

日本列島でぶつかり合う4枚のプレート(地震調査研究推進本部ホームページより)

日本列島でぶつかり合う4枚のプレート(地震調査研究推進本部ホームページより)
The oceanic plates are subducting under the continental plates near Japan
(Modified from a website of The Headquarters for Earthquake Research Promotion).


プレートがぶつかり合う場所では,「海溝型地震」のほか,沈み込んだ海洋プレート(スラブ)が割れることで起きる「スラブ内地震」や,陸側のプレートが割れて起きる「内陸地震」も発生します.いわゆる,活断層の地震です.この活断層が海底にある場合もあり,日本海周辺でも地震に対する備えが必要です.スラブ内地震の例としては2003年宮城県沖の地震(M7.1),内陸地震の例としては1995年兵庫県南部地震(M7.3)があります.海底活断層による地震は,1983年日本海中部地震(M7.7)や1993年北海道南西沖地震(M7.8)があります.

プレートがぶつかり合う場所で起きる地震

プレートがぶつかり合う場所で起きる地震
Earthquakes around the subduction zone