OpenLayersでの利用例

OpenLayersは、ウェブページに動的な地図を表示することができる地図画像表示JavaScriptライブラリです。OpenLayersについては、公式ウェブサイト等の情報をご参照ください。

本ページでは、GSJの地質情報配信サービスをOpenLayersで利用する例を紹介します。

OpenLayersでのWMS利用例 preview_jp.png

はじめに

OpenLayers は Web ブラウザ上で地図データを表示する JavaScript ライブラリです。OpenLayers は自由度が高く、様々なカスタマイズが可能である反面、使いこなすには多くの知見を必要とします。

ここでは、OpenLayers で WMS サービスを利用するために最低限必要となる情報を、具体例を用いて紹介します。OpenLayers の詳細についてはマニュアル等を参照してください。

最低限必要となる情報

OpenLayers で WMS サービスを利用するには、少なくとも WMS サービスのベース URL を知っている必要があります。

加えて、ベース URL から取得するレイヤ名も必要となりますが、レイヤ名を含めた詳細情報は、ベース URL に対してケーパビリティの取得を要求することで得ることができます。

具体的には、下記の URL にアクセスして XML データを受信します。

  • <ベースURL>?service=wms&request=getcapabilities

実装例

実装サンプルの HTML ソースを参照してください (実行する場合、テキストファイルとしてダウンロードし、拡張子を .html に変更してローカルファイルとして開いてください)。

このサンプルにおいて WMS サービス固有のパラメータは、変数 gsj_layerに格納している OpenLayers.Layer.WMS クラスのコンストラクタに指定しているベース URL (第二引数) とレイヤ名 (第三引数内の layers 要素) だけです。

このサンプルでは、OpenLayers のデフォルト状態だと画像が表示されないため、最大・最小解像度の指定やズームレベル数、デフォルトズームなどを調整していますが、これらは必須ではありません。

逆を言うと、表示内容をカスタマイズするには様々な情報が必要となります。それらを理解するには OpenLayers および WMS の仕様を理解した上でケーパビリティ情報を参照し、必要な情報を取得 (場合によっては座標変換などの計算を) する必要があります。本書では説明しませんので、マニュアルなどの関連情報を参照してください。

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OpenLayersでのWMTS利用例 preview_jp.png

はじめに

OpenLayers は Web ブラウザ上で地図データを表示する JavaScript ライブラリです。OpenLayers は自由度が高く、様々なカスタマイズが可能である反面、使いこなすには多くの知見を必要とします。

ここでは、OpenLayers で WMTSを利用するために最低限必要となる情報を、具体例を用いて紹介します。OpenLayers の詳細についてはマニュアル等を参照してください。

最低限必要となる情報

OpenLayers で WMTSを利用するには、ケーパビリティ XML の URL(あるいは内容) を知っていることが望ましいです。

WMTSのベース URL とベース URL から取得したいレイヤ名を知っていれば利用できることもあります。しかし、WMTSでは画像にアクセスするための URL をサービス固有のテンプレート形式とすることが許容されているため、それらの情報がまとめられたケーパビリティ XML のURL (あるいは内容) を知っていることが望ましいです。

実装例

実装サンプルの HTML ソースを参照してください (実行する場合、テキストファイルとしてダウンロードし、拡張子を .html に変更してローカルファイルとして開いてください)。

このサンプルにおいて WMTS固有のパラメータは、変数 gsj_layerに格納している OpenLayers.Layer.WMTS クラスのコンストラクタの引数で指定している以下の要素です。

url:
ベース URL か、URL テンプレートを指定します。WMTS 標準形式でない場合はテンプレートを指定する必要があります。
layer:
取得するレイヤ名を設定します。サンプルでは URL テンプレートに含まれているので参照されませんが、コンストラクタの必須パラメータであるため、指定する必要があります。
requestEncoding:
リクエスト形式が REST か KVP かを指定します。省略すると KVP が適用されるため、REST 形式の場合は必須パラメータとなります。

なお WMTSを利用する際は、ズームレベルやタイル番号に関係するパラメータを正しく設定する必要があります。これらのパラメータを不用意に変更すると、画像を取得するための URL に含まれるズームレベルやタイル番号の計算結果が異なってしまい、正しい画像を取得できない場合がありますので、留意してください。

また、表示内容をカスタマイズするには様々な情報が必要となります。それらを理解するには OpenLayers および WMTS の仕様を理解した上でケーパビリティ情報を参照し、必要な情報を取得 (場合によっては座標変換などの計算を) する必要があります。本書では説明しませんので、マニュアルなどの関連情報を参照してください。

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