地質断面図の利用例

 5万分の1地質図の各図幅には、大きな地質平面図の他に断面図が副図として載せられています。この断面図に対応する断面線が、地質平面図中に直線または折れ線として描かれてます。本ビューアーは両者の対比を容易にする目的で作成しました。

地質断面図の利用例 (基本版) preview_jp.png(応用版) preview_jp.png

はじめに

 断面図は鉛直方向の地質情報を提供する図面で、地層間の重なり方や地層の褶曲など、広域的な地質構造の理解に非常に有用です。印刷の都合で断面図の横軸方向は、地質図中の断面線の方向と一致するとは限らず、また、両者は図幅内で離れている場合もありますので、対比には手間がかかります。

 本ビューアーには基本版と応用版の2種類があります。基本版では、断面図をクリックすると、クリックした断面図の横軸位置と、断面線の空間情報(末端などの経度緯度)よりクリック位置に相当する経度と緯度を計算します。断面図上のクリック位置に赤色の縦線を引き、断面線上に赤色のマーカーを表示するとともに、断面図の横軸と断面線の向きが同じ(水平)になるように平面図を回転させます。その際画面右に、対応するメタ情報を表示します。メタ情報は、geo_A(地質分布の面情報)、geo_L(地質境界と断層など)、gfd(背斜向斜軸など)です。

 応用版は、基本版の機能に、公開中の他のビューアーの機能を組み入れたビューアーです(「Leafletでの利用例」「OpenLayers 3 での利用例」を参照ください)。基本版の対象図幅は「御在所山」、応用版の対象図幅は配信サービス中のすべて図幅です。応用版では、平面図中の任意の場所のメタ情報と凡例を取得することができ、画面右に表示します。

必要となる情報

 断面図の画像は配信されておりませんので、「地質図カタログ」のページより画像ファイル(jpg)をダウンロードする必要があります。

例えば御在所山の場合は、https://www.gsj.jp/Map/JP/geology4-11.html#11030、(ラスターデータ)よりダウンロードできます。

実装例

 実装サンプルのソースは、GitHubで参照してください

 本ソースコードの実行には、OpenLayersのライブラリとスタイルシートを必要とします。公式サイトよりダウンロードしてください。また、他にいくつかのライブラリを必要とします。別途ダウンロードしてください。

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