Unit4:泥層 / 砂質シルト層
深度:15.0〜7.8m
記載:直径1 cm以上のチューブ状生痕が多く発達する,塊状の細粒〜中粒シルトの泥層から,砂質シルト層へと上方粗粒化する.上部の砂質シルト層は生物擾乱によって乱されており,細かい堆積構造は不明である.チューブ状生痕を充填する砂及びこの砂質シルト層には,多くの貝化石片が含まれ,潮間帯から内湾環境の泥底に生息するヒメマスオガイ (Cryptomya busoensis)が産する.
ヒメマスオガイ,バカガイからは,5,430±50,5,890±50,5,380±50 yrBPの年代値が得られている.
解釈:潮間帯〜内湾環境の指標となるヒメマスオガイが産し,細粒で塊状の泥層から上方粗粒化するという特徴からは,内湾環境の泥底から砂質底への変化が考えられ,プロデルタからデルタフロントへの浅海化が示唆される (Scruton, 1960; Coleman, 1981; Reading and Collinson, 1996).