Unit 1:下総層群
深度:59.9 〜51.8 m
記載:下位から貝化石を多く含む砂層 (深度59.9〜59.0 m),多くの軽石を含む砂層 (深度58.9〜58.5 m),砂泥互層 (深度58.5〜57.3 m),砂層 (深度57.3〜51.8 m)の順で重なる.砂層中には全体的に斜交葉理および平行葉理が発達する.貝化石を含む砂層は中粒〜細粒砂からなり,平行葉理や斜交葉理および小規模なカットアンドフィルがみとめられる.深度59.9 mにはキララガイ,ヤツシロガイ,カガミガイ,マテガイ類,タマキガイ類などの貝化石片がラグ状に密集している (中島ほか,2004).軽石を多く含む層は,貝化石を含む砂層の直上に重なり,粗粒〜中粒砂からなる.極粗粒〜粗粒砂サイズ,最大で3 cmの直径を持つ軽石片を多く含む.コアの状態が悪く,堆積構造は不明瞭である.砂泥互層は,厚さ10〜40 cmで中粒〜細粒シルトに,厚さ0.5〜1 mの細粒〜極細粒のシルト質砂が挟在する.全体的に良く固結している.砂層中には,斜交葉理が発達する.最上部の砂層は下位の互層をやや削剥的に覆う.極粗粒砂〜中粒砂に,極粗粒砂サイズの軽石片や貝化石片が散点的に混じる.全体的に上方細粒化し,平板型およびトラフ型斜交葉理が発達する.斜交葉理は層理面に対し20度以下の角度を持つことが多い.深度58.7 mの木片から得られた放射性炭素年代値は,48,400 yrBPを超える値を示す.
解釈:年代値や深度から,このユニットは沖積層の下位にある下総層群相当層であると考えられる.得られたコアはそれほど長くないこと,この周辺の下総層群の実体が明らかでないことなどから,その地層名や堆積環境は不明である.