採取試料の標高と放射性炭素年代値とに基づいて,堆積曲線(増田,2000),埋積曲線(Saito,1995;斎藤,1995)を描いた.なお,年代値は測定年代(yrBP)で示し,曲線を描くにあたってはサンプリングの問題に起因すると考えられる放射性炭素年代値 を示す点を除いている.以下の記述は石原ほか(2004a)に基づく.
この堆積曲線からは,GS-SK-1がおよそ10,000 yrBP〜4,100 yrBPの間,すなわちUnit 3からUnit 6までが ほぼ整合的に連続して堆積したことが読み取れる.一方,見た目の堆積速度の小さいUnit 6からUnit 7の区間は,その境界部分に削剥のあることが予測されるので,実際の堆積速度はこの曲線よりも大きいと判断できる.
堆積曲線からは,Unit 3からUnit 4の最上部までは比較的堆積速度が速く(10 m/ky),Unit 5以降は遅い (2.5 m/ky)ことが読み取れる.また同じUnit内でも,堆積速度の速くなる区間と遅くなる区間が認められるときがある.たとえば,塊状の泥層が卓越し,目立った層相変化の少ないUnit 6内では堆積速度の大きな変化が認められ,下部と中・上部での堆積様式の変化に対応している. 出典:石原ほか(2004)
| 堆積相区分 | 解釈 | 上端深度(m) | 下端深度(m) | 堆積年代(yrBP) | 堆積速度(m/yr) | 古水深(m) | |
| 盛土 | 0 | 2.4 | |||||
| 7 | 河川チャネル充填堆積物 -氾濫原堆積物 | 2.4 | 6.3 | 2.5 | |||
| 6 | 内湾(プロデルタ-デルタフロント) | 6.3 | 12.0 | ||||
| 5 | 砂質干潟-砂州堆積物 | 12.0 | 19.3 | 8000〜4200 | |||
| 4 | 塩水湿地-泥質干潟堆積物 | 19.3 | 39.6 | 9000〜8000 | 10 | ||
| 3 | 自然堤防・氾濫原堆積物 | 39.6 | 48.9 | ||||
| 2 | 河川チャネル充填堆積物 | 48.9 | 51.8 | ||||
| 1 | 下総層群 | 51.8 | 59.9 | ||||