堆積相B:網状河川チャネル堆積物
深度:65.0〜58.0m
記載:礫層から構成されており,堆積相Aに侵食面を介して累重する.礫層は層厚が80〜200cmの5つの上方細粒化する堆積物サクセションから構成されている.上方細粒化サクセションは,礫質支持の中礫層と基質支持の礫質砂層から構成されており,下位より最大礫径と支持様式が変化することで細粒化相を呈する.礫はよく円磨されており,その最大礫径は深度61mを境として,直径70mmから直径45mmへと減少する.礫質砂層の基質は不淘汰の中粒〜極粗粒砂から構成されている.
解釈:礫質支持と基質支持の礫層は,それぞれ掃流と堆積物重力流によって形成されたと考えられ,河床,礫質州,土石流堆積物などに特徴的である(Miall, 1992; Collinson, 1996).また,礫質支持礫層と基質支持礫層の互層は,網状河川堆積物の主要な構成要素である(Miall, 1977; Miall, 1985; Miall, 1992).従って,堆積相Bは網状河川の流路を充填する堆積物と考えられる.本堆積相の最大礫径が下位から小さくなるのは,流路の埋積による水深と流速の減少を示唆すると考えられる(Visher, 1965).