Unit7:泥層
深度:27.5〜8.5m
記載:中粒シルト〜粘土サイズの塊状の泥層から極細粒砂をはさみチューブ状生痕を含む砂層へと上方粗粒化する.
塊状の泥層の泥質分は60〜100%で,特に下部 (27.5〜15.0 m)はほとんど砂質分を含まない.泥層は合弁・生息姿勢の貝化石を含み,上部になると厚さ1 cm程度の極細粒砂層,貝化石片,チューブ状生痕が認められるようになる.合弁の貝化石は主としてウラカガミガイ(Dosinella angulosa)であるが,破片となったものの種類は不明である.チューブ状生痕は直径1〜2 cmで,内部に細粒砂を充填するものが多い.
ウラカガミガイもしくはバカガイ (Mactra cf. chinensis)から放射性炭素年代が得られ,下位から6,290±40 yrBP,5,970±40 yrBP,5,440±40 yrBP,4,190±40 yrBP,2,890±40 yrBP,2,220±40 yrBP,1,860±40 yrBPを示す.
解釈:均質な泥層から上方粗粒化する傾向は,プロデルタ〜デルタフロント堆積物で典型的に見られる (Scruton, 1960; Coleman, 1981; Reading and Collinson, 1996).また,内湾泥底群集(松島,1984)とされるウラカガミが自生的に産出することも,本ユニットがプロデルタ〜デルタフロント堆積物であることを支持する.