標準試料とは?

岩石の成因などの地球科学の諸問題や地球環境問題、または資源の評価を行うとき、あらゆる議論の基礎となるのは正確な分析・計測データである。このような分析データは信頼性の高い標準物質によってはじめて生み出される。産業技術総合研究所では1964年以来40年以上にわたって岩石標準試料42種類を作製し、世界各国(43カ国460機関、うち国内260機関以上)の研究機関との共同研究により(配布試料総数 9000個)、化学組成や同位体組成、年代値の信頼性の高いデータを定め公表してきた。この標準試料は世界中で活用されており、分析精度を高める標準として世界的に大きな貢献をしている。

火成岩

JA-1 安山岩(1982) 神奈川県真鶴町(箱根山)
JA-1a 安山岩(2002) 神奈川県真鶴町(箱根山)
JA-2 安山岩(1985) 香川県坂出市(さぬき石)
JA-3 安山岩(1986) 群馬県(浅間山鬼押出)
JB-1 玄武岩(1968) 長崎県佐世保
JB-1a 玄武岩(1984) 長崎県佐世保
JB-1b 玄武岩(1996) 長崎県佐世保
JB-2 玄武岩(1984) 東京都大島(三原山)
JB-2a  玄武岩(2008) 東京都大島(三原山)
JB-3 玄武岩(1983) 山梨県鳴沢村(富士山)
JB-3a 玄武岩(2008) 山梨県鳴沢村(富士山)
JF-1 長石(1985) 長野県南木曽町
JF-2 長石(1986) 茨城県黒坂
JG-1 花崗閃緑岩(1967) 群馬県沢入(そうり)
JG-1a 花崗閃緑岩(1984) 群馬県沢入
JG-2 花崗岩(1985) 岐阜県(苗木花崗岩)
JG-3 花崗閃緑岩(1986) 島根県三刀屋
JGb-1 はんれい岩(1983) 福島県(移ヶ岳)
JGb-2 はんれい岩(1991) 茨城県筑波山トンネル
JH-1 角閃石岩(1992) 茨城県常陸太田市西堂
JP-1 ダナイト(1984) 北海道幌満
JR-1 流紋岩(1982) 長野県和田峠(北)
JR-2 流紋岩(1983) 長野県和田峠(南)
JR-3 流紋岩(1990) 高知県足摺岬
JSy-1 閃長岩(1993) カナダ

堆積岩

JLs-1 石灰岩(1987) 北海道峩郎(がろう)
JCp-1 珊瑚(1999) 沖縄県石垣島
JCt-1 シャコ貝(2002) 沖縄県久米島
JDo-1 ドロマイト(1987) 栃木県葛生(くずう)
JSl-1 スレート(1988) 宮城県登米(とよま)
JSl-2 スレート(1989) 宮城県登米
JCh-1 チャート(1989) 栃木県足利

堆積物

JLk-1 湖底堆積物(1987) 滋賀県琵琶湖
JSd-1 河川堆積物(1988 茨城県北部
JSd-2 河川堆積物(1989) 茨城県北部
JSd-3 河川堆積物(1989) 茨城県中部
JSd-4 河川堆積物(2008) 関東地方
JMS-1 海底質(1999) 東京湾
JMS-2 海底質(遠洋性粘土)(2000) 南太平洋ペンリン海盆

土壌,コールフライアッシュ

JCFA-1 コールフライアッシュ(1995) 神奈川県横浜市磯子
JSO-1 土壌(1997) 東京都町田市

鉱石

JMn-1 マンガンノジュール(1994) 南太平洋
JZn-1 鉛−亜鉛鉱石(2000) 神岡鉱山
JCu-1 銅鉱石(2001) 釜石鉱山