調査の概要

水文環境図作成にあたり現地調査や化学分析を行います。 現地調査では地元の研究機関と協力しつつ地下水位の測定、簡易水質測定、採水を実施します。 調査で得られた水試料は研究所に持ち帰り、溶存イオンや同位体に関する化学分析を行います。

地下水位の測定

観測井などの井戸を対象に基準面(例えば井戸の上端部)から水面までの深さを測定し、基準面と地盤標高の関係から地下水位を計算します。この測定を一つの地域内で多数の井戸で行うことで地域における地下水位の分布図を作成できます。

水温、電気伝導度(EC)、pHなどの簡易水質測定

ポータルの測定器を用いて、時間経過による変化が大きい水質項目については現地にて測定を行い値を記録します。測定データは、研究所での化学分析結果の検証にも使われます。

採水

化学分析の項目ごとに専用ボトルに採水します。常温または冷蔵保存して実験室に持ち帰ります。持ち帰った試料は、各種分析装置を使って化学分析を行います。採水調査に用いた測定器具は各地域の水文環境図の説明書に記載されています。

化学分析

実験室にて、水素酸素安定同位体比、主要溶存イオン分析、微量元素分析、トリチウム濃度分析などの各種化学分析を行います。分析結果は、各水文環境図の付図に「水質データ一覧」として収録されています。

これまでにご協力いただいた機関(一部)