火山研究解説集:薩摩硫黄島 (産総研・地質調査総合センター作成)

COSPECによるSO2放出量観測

COSPECの定点観測を行っている風景です.正面の雲台に載っている青色の箱がCOSPEC本体です.青空から降りそそぐ散乱紫外光を光源とし,310nmの波長におけるSO2の吸収を利用して紫外光の光路上のSO2濃度を測定しています.COSPEC本体を上下に振り,噴煙の断面の濃度分布を測定し,その吸収の大きさをチャートレコーダーに記録します.

COSPEC本体が1m長で大きい上に,三脚,雲台,レコーダー,電力源の発電機,ケーブル等の観測機材が必要で,携帯性は良くありません.COSPECは,火山でのSO2観測の他に,工場から排出されるSO2やNO2の濃度測定に用いられています.

撮影:斎藤元治,1995年10月26日.

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