大規模噴火データベース
本データベースでは,後期更新世以降(過去約13万年間)に発生した大規模噴火のうち,数10〜1,000 km3クラスの火砕物を噴出し,カルデラ形成を伴った噴火を対象に,その噴出物の特徴,噴火推移,長期・短期的前駆活動,後カルデラ活動をまとめています.カルデラ形成を伴う大規模噴火では,火砕流や降下テフラ等により,火山周辺地域から数1,000km離れた地域まで被害が発生する可能性があります.このため,大規模噴火の推移,長期・短期的前駆活動は,近年多くの分野で注目されています.大規模噴火の推移,数万年程度の長期的前駆活動・数千年〜数年程度の短期的前駆活動には,多様性が認められ,その詳細を明らかにし,大規模噴火の総合的理解を深めるためには,複数の火山の事例について比較検討することが重要です.そのため,産総研地質調査総合センターでは,複数の火山の事例について比較検討するため,統一的な基準でデータを収録した大規模噴火データベースの構築を進めています.
編集体制
- 全体管理
- 宝田晋治・池上郁彦・長田美里
- データ編集担当
- 金田泰明・西野佑紀・長田美里・宝田晋治・下司信夫
- システム開発設計
- 池上郁彦・金田泰明・長田美里・宝田晋治
更新履歴
- 2024.11.01
- Ver. 1.0.13 屈斜路カルデラと三瓶山を更新.
- 2024.06.28
- Ver. 1.0.12 三瓶山を公開.
- 2024.05.07
- Ver. 1.0.11 摩周カルデラを一部修正.
- 2024.02.09
- Ver. 1.0.10 屈斜路カルデラと鬼界カルデラを公開.
- 2023.12.19
- Ver. 1.0.9 トップページの表示を一部修正.
- 2023.03.17
- Ver. 1.0.8 池田カルデラの一部を修正.
- 2023.02.21
- Ver. 1.0.7 姶良カルデラの一部を修正.
- 2022.09.30
- Ver. 1.0.6 十和田カルデラを更新.
- 2022.08.26
- Ver. 1.0.5 姶良カルデラと濁川カルデラを更新.
- 2022.08.15
- Ver. 1.0.4 十和田カルデラを更新.阿多カルデラのカルデラ形状を修正.
- 2022.07.29
- Ver. 1.0.3 十和田カルデラ,洞爺カルデラを更新.
- 2022.07.22
- Ver. 1.0.2 十和田カルデラを更新.
- 2022.07.19
- Ver. 1.0.1 十和田カルデラの記載を追加.
- 2022.07.15
- Ver. 1.0.0 公開
閲覧の動作確認環境
- Windows 11 Enterprise 21H2 & Google Chrome 123.0.6312.106
- Mac OS 13.6.6 & Google Chrome 123.0.6312.107
参考資料
- 金田泰明・後藤義瑛・西野佑紀・宝田晋治・下司信夫(2020)支笏・洞爺・濁川・大山火山の大規模噴火の前駆活動と噴火推移.産総研地質調査総合センター研究資料集. no. 699, 産総研地質調査総合センター, 75p.
- 金田泰明・宝田晋治・下司信夫 (2021) 屈斜路・三瓶・鬼界・十和田・鬱陵島・白頭山火山の大規模噴火の前駆活動と噴火推移. 地質調査総合センター研究資料集, no. 728, 産総研地質調査総合センター, 100p.
- 西野佑紀・宝田晋治・下司信夫(2019)姶良・鬼界・阿多・屈斜路・十和田・摩周・池田火山の大規模噴火の前駆活動と噴火推移.産総研地質調査総合センター研究資料集. no. 680, 産総研地質調査総合センター, 126p.
使用データ
- Web地図タイル: 国土地理院 地理院地図(標準地図・淡色地図)
- 層序概念図・噴火頻度図: Plotly Technologies Inc.
収録データについて
「大規模噴火データベース」に登録されているデータは,これまでの多数の調査研究結果を基に編集の上作成しています.
内容の正確性については,可能な限り確認を行っておりますが,新しい研究結果,データの瑕疵等が判明した場合は,適宜修正を行っていく予定です.
本データベースのデータや図の詳細については【こちら】をご覧ください.
引用例
- 産業技術総合研究所地質調査総合センター (編) (2024) 大規模噴火データベース, Version 1.0.13.産総研地質調査総合センタ−. ( https://gbank.gsj.jp/volcano/ledb/ )
- Geological Survey of Japan, AIST (ed.) (2024) Large-volume Eruption Database, Version 1.0.13. Geological Survey of Japan, AIST. ( https://gbank.gsj.jp/volcano/ledb/ )
ライセンス
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