1643年噴火噴出物

1643年3月31日(寛永二十年二月十二日) 18時に大雨の降る中で地震が起こり,20時には山腹で噴火が始まった.今崎溶岩流(一色,1960)が阿古へ流下,展開してすべての住戸を埋没・焼失させ,さらに海へ1km沖まで広がった.錆ヶ浜,夕景へも別の溶岩が流れ下った.南東麓の坪田にはスコリアが降下して,畑作に被害を及ぼした.阿古,坪田の住民はそれぞれ富賀神社,神着へ逃げて無事であったが,住居,農地を失った阿古住民はその後東山(現在の角屋敷付近)に移住した.鳴動,噴火はおよそ3週間後に沈静化した.おそらく阿古の東にあるコシキスコリア丘が形成されたのもこの噴火であろう.
1643年噴火噴出物の分布
1643年スコリア丘1643年スコリア丘 1643年溶岩流1643年溶岩流
図17 東上空から見た1643年スコリア丘(コシキスコリア丘)と1643年溶岩流が作る溶岩扇状地