巣子スコリア
命名 土井(1990)
噴火年代
3,620±150 y.B.P. (直下の黒ボク土の14C年代; 土井ほか,1986)
なお,Inoue and Yoshida (1980)にはSVC(solidified volcanic ash;固結火山灰)として記述され,4,780±110 y.B.Pの年代値が報告されている.
層相
下部の粗粒スコリア層とそれを直接覆うラミナ構造の発達した砂質火山灰層からなる.下部のスコリア層は赤褐〜黄色褐色のスコリアと細粒火山灰に保持され,全体として淘汰が悪い.このスコリア層が狭義の巣子スコリアと呼ばれる.
 上部の砂質火山灰層は,露頭条件が良ければ細かなラミナ構造やvesiculated tuff 構造,火山豆石が認められる火砕サージ堆積物で,土井ほか(1999c)に示された.岩手火山地質図では巣子火砕サージ堆積物(Iw-SuS-s)として等層厚線図を示した.
分布
巣子スコリアは北東方向と南東方向の2本の分布軸をもつ.山腹部では黒ボク土中に火山礫サイズの黄赤色スコリアが散在する産状を示す.火砕サージ堆積物は遠方では灰色細粒火山灰として認められる.図中の数字の単位はcm.
(火山灰等層厚線図は,土井(2000a)を一部改変)
露頭写真
赤黄色〜暗灰色の降下スコリア層を暗灰色〜暗青灰色の細粒火山灰層が覆う.上部の細粒火山灰層は細かなラミナ構造が認められる火砕サージ堆積物である.
構成粒子
下部の降下スコリアに含まれるスコリア